各国の留学生達の留学先は、母国と留学先国とのつながりの深さを示すとともに、これからの双方の国の相互関係の将来をうかがわせるものとして重要である。

アフリカ諸国の旧宗主国と留学先
  旧宗主国 留学先第1位 留学先第2位
モロッコ○ フランス フランス スペイン
アルジェリア○ フランス フランス カナダ
カメルーン フランス フランス ドイツ
チュニジア* フランス フランス ドイツ
セネガル フランス フランス 米国
コートジボワール フランス フランス 米国
ナイジェリア○ 英国 英国 米国
ジンバブエ 英国 英国 米国
ケニア 英国 米国 英国
ガーナ 英国 米国 英国
エジプト* 英国 米国 英国
リビア* イタリア 英国 カナダ
コンゴ民主共和国○ ベルギー ベルギー フランス
アンゴラ ポルトガル ポルトガル 米国
○図中の国 *図録9320の国

 図で掲げた国以外を含むアフリカ諸国の旧宗主国と留学先1〜2位を表に掲げた。

 アフリカ諸国の留学先としては、旧宗主国への留学が多い点が特徴となっている。

 モロッコ、アルジェリア、チュニジアなどフランスから独立した国々では、フランスへの留学生が最も多くなっている。

 また、ナイジェリア、ジンバブエ、ケニア、ガーナ、エジプトなど英国から独立した国々は、英国、または同じ英語圏の米国への留学が最も多くなっている。

 さらにベルギーから独立したコンゴ民主共和国ではベルギーへの、ポルトガルから独立したアンゴラではポルトガルへの留学が最も多い。

 アフリカ諸国の場合、他の大陸にもまして、旧宗主国とのつながりが深いという特徴があるといえよう。これはヨーロッパ諸国における外国人労働者の出身地についても同様のことが言えよう(図録3835参照)。

 留学生の人数のランキングは図録6138にかかげたが、各国出身留学生の留学先については、主要国について以下のような図録を作成した。

図録8022 中国、インド、韓国、日本
図録8910 西欧(ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)
図録8818 米英・英語圏(米国、英国、カナダ、オーストラリア)
図録8024 アジア(マレーシア、ベトナム、インドネシア、タイ、
香港、フィリピン、バングラデシュ、パキスタン)
図録9422 (当図録)
アフリカ(モロッコ、アルジェリア、ナイジェリア、コンゴ民主共和国)
図録9260 中近東(トルコ、イラン、サウジアラビア、シリア)
図録9320 北アフリカ(エジプト、リビア、チュニジア)
図録8977 ロシア・東欧(ロシア、ポーランド、スロバキア、ウクライナ)
図録8822 ラテンアメリカ(メキシコ、ブラジル、ペルー、アルゼンチン)

(2009年10月19日収録、2011年2月28日図録9320への参照追加等)


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