最新ミラノ・コルティナ各国メダル数

 

 冬季オリンピックにおける日本のメダル数の推移を掲げた。冬季パラリンピックにおける日本のメダル数の推移はページ末尾に掲げた。

 イタリアのミラノ・コルティナ第25回冬季オリンピックが、日本時間2月7日(土)の開会式に先駆け、5日(木)より競技スタート、8月23日(月)までの17日間、8競技116種目にわたって熱い戦いが繰り広げられた。

 日本は金メダルを5個獲得して、地元開催だった1998年の長野大会と並んで最も多くなった。銀は7個、銅は12個で合わせて24個のメダルを獲得し、冬のオリンピックで過去最多だった前回北京大会の18個を大幅に上回って史上最多となった。

 また、日本が冬のオリンピックで獲得した通算のメダル数は、1956年に開かれたコルティナダンペッツォ大会のスキーアルペン男子回転で猪谷千春さんが獲得した最初のメダル、銀メダルから数えて100個となっている。

 中国の北京第24回冬季オリンピックが2022年2月4日から20日までの日程で開催された。日本のメダル数は金3つ、総数18個となり、総数では前回を5個上回る過去最多の更新となった。予想以上の健闘といってよかろう。

 北京冬季五輪の各国メダル数は図録3987s参照。

 米データ会社『Gracenote』が予想が予想したメダル数ランキングによると、単独トップに立ったのは、45個のメダルを獲得すると予想されたノルウェー。それに32個のROC(ロシア五輪委員会)、25個のドイツ、22個の米国、カナダが続き、気になる日本は17個の11位。開催国の中国は11個の13位に入っているという。日本のメダル数の内訳は金4、銀4、銅9であり、男子ハーフパイプの好調を予想している(The Digest、2022.2.2)。

 韓国の平昌(ピョンチャン)第23回冬季オリンピックは2018年2月9日から25日まで開催されている。ピョンチャン五輪の各国メダル数の現状は図録3987l参照。

 これまでの冬季オリンピックの各大会における日本のメダル獲得数は図の通りである。

 日本は第2回大会から参加したが、第7回大会までメダルを獲得できなかった。飛躍的にメダル数が伸びたのは、16回アルベールビル大会の7個であった。トリノ大会では、メダルは1個にとどまったが、フィギュアスケート女子シングルで荒川静香選手が日本人で初、欧米以外で初の金メダルを獲得した(図録3989参照)。バンクーバー大会ではメダル総数は5個と回復したが、金メダルは0個とさびしい結果に終わった。ソチ大会ではメダル総数は長野に次ぐ8個、また金も1個となっている。

 ソチでは、海外五輪過去最多で、1998年長野五輪に次ぐ好成績という評価が大勢となっているが、メダル数の多さは冬季五輪大会の競技種目数が増えている影響が大きいのであって、メダル数国別順位では17位とバンクーバー大会の16位を下回っている(図録3987n、図録3987p参照)。

 日本オリンピック委員会(JOC)が掲げるピョンチャン(平昌)でのメダル目標は「複数の金を含む9個以上のメダル獲得」であるが、ほぼ、目標を達成し、メダル数過去最多となっている。

 メダルの重みを加味した結果を見るため、以下には各大会の日本の獲得メダル数の対全体シェアを掲げた。

 ソチ大会は2.72%とメダル数5個のバンクーバー大会よりは上回ったが、同数5個のリレハンメル大会、あるいはメダル3個の札幌をも下回っている。しかも8個のうち半数に当たる4個は、IOCが五輪大会の放送権料収入の維持拡大のため若者受けするように新たに導入したスノーボードやフリースタイルスキーといった新種目だったので(図録3982参照)、なおさら、ソチ大会の結果を海外五輪最多と喜んではいられなかったろう。

 ピョンチャン大会は4.25%と前回ソチ大会を越えている。もっとも長野大会にはなお及んでいない。

 北京大会、ミラノ・コルティナ大会は、メダル数そのものだけでなく、対全体シェアでも過去最高を更新し続けている。


☆各大会の競技種目数等については図録3982の表参照

 男女別のメダル数について過去5大会を振り返ると以下の通りであり、ピョンチャン大会での女子選手の活躍がとりわけ目立っている。夏季オリンピックでの女子選手優位の傾向が冬季にも及んできたということであろう(図録3980参照)。その後はほぼ同数で推移している。

男:女
バンクーバー
ソチ
ピョンチャン
北京
ミラノ・コルティナ
3:2
6:2
5:8
9:8
11:10
(注)混合、ペア、団体は除く

 現在までの冬季五輪における日本の種目別累積メダル数、及び日本人の目立った活躍を図表にすると次の通りである。

 競技種目別ではスピードスケートのメダル数が最も多く、ジャンプ、フィギュアがこれに次いでいる。

 金メダル数ではミラノ・コルティナ大会では4個獲得し、累積数でスピードスケートと並び、新たな日本のお家芸となった。カーリング、アルペン、フリースタイルではまだ金メダルはない。

 アイスホッケー、ボブスレー、リュージュ、スケルトン、クロスカントリースキー、バイアスロンといった競技でのメダルはまだゼロである。


 なお、これまでの冬季五輪の国別メダル獲得数推移は図録3986参照、国別累積メダル獲得数は図録3988参照。フィギュアスケート日本男子の大会最高成績推移は図録3989q参照、同女子は図録3989参照。
冬季五輪における日本人の目立った活躍
年次 開催地 種目
1956年 コンティナダンペッツォ スキー男子回転(初メダル、猪谷千春)
72年 札幌 スキー70メートル級ジャンプ(笠谷幸生)(金野昭次)((青地清二)
88年 カルガリー 女子スピードスケート橋本聖子出場5種目全入賞
92年 アルベールビル ノルディック複合団体(最終走者萩原健司)、フィギュアスケート女子シングル(伊藤みどり)、スピードスケート女子1,500m(橋本聖子)
94年 リレハンメル スキージャンプ・ラージヒル団体
98年 長野 スキージャンプ・ラージヒル団体(原田雅彦大ジャンプ)、スキージャンプ・ラージヒル(船木和喜)、スピードスケート男子500m(清水宏保)、スキー・フリースタイル女子モーグル(里谷多英)
2006年 トリノ フィギュアスケート女子シングル(荒川静香)
10年 バンクーバー スピードスケート男子500m(長島圭一郎)、同(加藤条治)、フィギュアスケート男子(高橋大輔)、フィギュアスケート女子(浅田真央)、スピードスケート女子団体追い抜き(穂積雅子、田畑真紀、小平奈緒)
14年 ソチ スノーボード男子ハーフパイプ(平野歩夢)、同(平岡卓)、ノルディック複合個人ノーマルヒル(渡部暁斗)、フィギュアスケート男子(羽生結弦)、スキージャンプ男子ラージヒル(葛西紀明)、スキージャンプ男子ラージヒル団体(清水礼留飛、竹内択、伊東大貴、葛西紀明)、スノーボード女子パラレル大回転(竹内智香)、フリースタイルスキー女子ハーフパイプ(小野塚彩那)
18年 ピョンチャン フィギュアスケート男子(羽生結弦)、同(宇野昌磨)、スピードスケート女子1,500m(高木美帆)、スピードスケート女子1,000m(小平奈緒)、スピードスケート女子1,000m(高木美帆)、スピードスケート女子500m(小平奈緒)、スピードスケート女子団体追い抜き(高木菜那、高木美帆、菊池彩花、佐藤綾乃)、スピードスケート女子マススタート(高木菜那)、スキージャンプ女子ノーマルヒル(高梨沙羅)、ノルディック複合ノーマルヒル(渡部暁斗)、フリースタイルスキー男子モーグル(原大智)、スノーボード男子ハーフパイプ(平野歩夢)、カーリング女子(藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、本橋麻里)
22年 北京
  • 【スキージャンプ】男子ラージヒル(小林陵侑)、男子ノーマルヒル(小林陵侑)
  • 【ノルディック複合】個人ラージヒル(渡部暁斗)、団体
  • 【スノーボード】男子ハーフパイプ(平野歩夢)、女子ビッグエア(村瀬心椛)、女子ハーフパイプ(冨田せな)
  • 【スピードスケート】男子500メートル(森重航)、女子1,500メートル(高木美帆)、女子1,000メートル(高木美帆)、女子500メートル(高木美帆)、女子団体追い抜き(高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃)
  • 【フィギュアスケート】男子(鍵山優真)(宇野昌磨)、女子(坂本花織)、団体
  • 【フリースタイルスキー】男子モーグル(堀島行真)
  • 【カーリング】女子(藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、石崎琴美)
26年 ミラノ・コルティナ
  • 【スキージャンプ】男子ラージヒル(二階堂蓮)、女子ノーマルヒル(丸山希)、男子ノーマルヒル(二階堂蓮)、混合団体(二階堂蓮、小林陵侑、丸山希、高梨沙羅)
  • 【スノーボード】男子ビッグエア(木村葵来)(木俣椋真)、女子ビッグエア(村瀬心椛)、女子ハーフパイプ(小野光希)、男子ハーフパイプ(戸塚優斗)(山田琉聖)、男子スロープスタイル(長谷川帝勝)、女子スロープスタイル(深田茉莉)(村瀬心椛)
  • 【フリースタイルスキー】男子デュアルモーグル(堀島行真)、男子モーグル(堀島行真)
  • 【フィギュアスケート】団体、男子(鍵山優真)(佐藤駿)、ペア(木原龍一、三浦璃来)、女子(坂本花織)(中井亜美)
  • 【スピードスケート】女子1000メートル(高木美帆)、女子500メートル(高木美帆)、女子団体追い抜き(佐藤綾乃、堀川桃香、野明花菜、高木美帆)
(注)バンクーバー以降はメダル全部記載。フィギュアスケートの各大会最高記録の推移は、男子ここ、女子ここ参照。
(資料)東京新聞2006.1.22ほか

 以下に、冬季パラリンピックにおける日本のメダル数推移を掲げた。


 冬季五輪の開催地は、第1回から順に、シャモニー・モンブラン(フランス)、サンモリッツ(スイス)、レークプラシッド(米国)、ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ)、サンモリッツ(スイス)、オスロ(ノルウェイ)、コンティナダンペッツォ(イタリア)、スコーバレー(米国)、インスブルック(オーストリア)、グルノーブル(フランス)、札幌(日本)、インスブルック(オーストリア)、レークプラシッド(米国)、サラエボ(ユーゴスラビア)、カルガリー(カナダ)、アルベールビル(フランス)、リレハンメル(ノルウェイ)、長野(日本)、ソルトレークシティ(米国)、トリノ(イタリア)、バンクーバー(カナダ)、ソチ(ロシア)、ピョンチャン(韓国)、北京(中国)、ミラノ・コルティナ(イタリア)である。

(2006年1月24日収録、2月26日・3月2日更新、2010年3月2日更新、2014年2月8日種目別メダル数追加、2月10日コメント改変、2/12・2/15・2/16・2/18・2/19・2/20・2/22・2/23更新、2/24・26コメント改変、2018年2月11日コメント冒頭のみ変更、2/12・2/14・2/17・2/18・2/21・2/24・2/25更新、2022年2月2日北京メダル数予想、その後適宜更新、2月15日・17日・18日・20日メダル選手一覧、3月19日冬季パラリンピックの日本メダル数推移、2026年2/8以降随時更新、2月24日更新)


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