これは、家計調査の各種酒類の県庁所在市・政令市別の年間消費額(購入金額)から見た特徴である。ここで示しているのは家庭で購入する分であり、飲み屋などで消費する分は入っていない(地域別の家庭外の飲酒代については図録7760参照)。 まず、全国平均の酒類別消費額の構成を下に掲げた。 酒類計では4.2万円使っており、月平均では、約3,500円である。内訳では、ビールが3割強、及び発泡酒・第3のビールが2割強であり、ビール系の合計で半分以上を占めているのが目立っている。1994年頃はビールの構成比が6割と最大となったが、その後、半減した。一方で急増したその他のビール系は2割までしか伸びていないから合計するとビール系の構成比はやや低下となっている。数量もビール系全体でやや減の傾向となっている。
ビール系(以下ビールと略)以外では、今や焼酎が16.4%と清酒の14.5%を上回って第2位である。洋酒系では、ワインが6.5%でウィスキーが3.1%とその半分以下となっている。 ビールは別格として、和酒は、清酒から焼酎へ、また洋酒は、ウィスキーからワインへと日本人の好みが変化した様子は図録0336参照。 さて、本題の「各地域ではどんなお酒が好まれているか」である。これについては、2通りの示し方をした。まず、冒頭のグラフで折れ線グラフでビールとビール以外、そしてビール以外はその内訳別に各地域の消費額を示した。次に、下に、ビールとビール以外の消費額を散布図で示した。前者では、酒類毎にどの地域で消費額が大きいか、またある地域でどの酒類の消費が特徴的かが分かる。後者では、酒類全体の消費額の大きさ、あるいはビール以外のお酒にこだわりのある地域がどこか、が分かる。 折れ線グラフの方で目立っているのは以下のような点である。
(2014年2月14日収録、2022年6月30日図録7763に更新)
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