普通良いとされている就職先への就職率だけで大学を評価できないことは当然であるが、良い就職先だけを問題とするとしても、大企業への就職率だけで大学を評価できない。就職先には官庁、法曹界、病院、学校など大企業以外にも多いからである。例えば、学校の先生になる者が多い筑波大学は47位であるが、学校の先生になるものが多いからであると考えられる。また国家公務員T種試験の合格者は東大が多く(図録3866)、同大出身412人(2012年)を404社就職者数(1,489人、2013年)に合計すると東大の値は33.8%となり、第6位に跳ね上がる。 大企業就職率トップは、一橋大学、第2位は東京工業大学、第3位は国際教養大学、第4位は豊田工業大学、第5位は慶応義塾大学である。これらは昨年2012年と同順位である。 かつて大企業就職率が高かった4年制女子大は大手金融企業における一般職の採用数の減少で値は低下したといわれる。 なお、大企業就職率でなく、大企業就職者数に関しては過去の図録(図録3658y)を参照されたい。そこでは大企業就職者については上位50大学の卒業生が圧倒的に多くを占めている状況がうかがえる。 大企業就職率の高い順に5%以上の133大学を列挙すると以下の通りである。大企業就職者数が分かる場合はその人数も付記した。一橋大学(54.5%、486人)、東京工業大学(53.7%、832人)、国際教養大学(45.8%、65人)、豊田工業大学(44.6%、29人)、慶応義塾大学(41.6%、2,779人)、大阪大学(32.9%、1,405人)、名古屋工業大学(32.0%、303人)、京都大学(31.8%、1,244人)、上智大学(31.6%、777人)、東京理科大学(30.5%、877人)、早稲田大学(30.3%、3,347人)、電気通信大学(30.3%、283人)、名古屋大学(29.6%、730人)、神戸大学(27.8%、816人)、九州工業大学(27.1%、293人)、聖心女子大学(27.0%)、東京大学(26.5%、1,489人)、同志社大学(25.5%、1,466人)、東京農工大学(25.3%、258人)、東北大学(25.1%、828人)、国際基督教大学(24.6%)、東京外国語大学(24.6%)、京都工芸繊維大学(24.5%)、立教大学(24.3%)、津田塾大学(24.1%)、学習院大学(23.7%、409人)、九州大学(23.4%、870人)、東京女子大学(23.4%)、長岡技術科学大学(23.3%、99人)、青山学院大学(23.2%)、お茶の水女子大学(23.0%、123人)、豊橋技術科学大学(22.3%、103人)、横浜国立大学(22.3%、231人)、芝浦工業大学(21.6%、372人)、大阪府立大学(20.9%、306人)、小樽商科大学(20.8%)、大阪市立大学(20.5%、207人)、関西学院大学(20.5%、1,058人)、北海道大学(20.4%、663人)、明治大学(19.9%、1,471人)、筑波大学(19.8%、570人)、日本女子大学(19.5%)、立命館大学(19.4%、1,378人)、中央大学(18.7%、1,071人)、首都大学東京(18.6%、345人)、成蹊大学(18.6%)、筑波技術大学(17.9%、12人)、白百合女子大学(17.6%)、清泉女子大学(16.3%)、法政大学(16.2%)、関西大学(15.6%)、千葉大学(15.3%、429人)、奈良女子大学(14.3%)、東京都市大学(14.2%)、横浜市立大学(13.9%、123人)、滋賀大学(13.7%)、東洋英和女学院大学(13.6%)、成城大学(13.0%)、神戸女学院大学(12.7%)、広島大学(12.5%、326人)、金沢大学(12.4%、233人)、神戸市外国語大学(12.3%)、西南学院大学(12.2%)、明治学院大学(11.8%)、昭和女子大学(11.3%)、甲南大学(11.3%)、東京薬科大学(11.0%、58人)、静岡大学(10.6%)、名古屋市立大学(10.4%、68人)、熊本大学(10.4%、200人)、大阪薬科大学(10.3%、28人)、はこだて未来大学(9.9%)、長崎大学(9.7%、140人)、創価大学(9.6%、163人)、東京電機大学(9.5%、173人)、和歌山大学(9.5%)、宮崎公立大学(9.4%)、京都女子大学(9.4%)、大妻女子大学(9.3%)、宇都宮大学(9.2%)、鹿児島大学(9.2%)、岡山大学(9.1%、252人)、秋田県立大学(8.7%、33人)、東京海洋大学(8.6%、43人)、京都産業大学(8.2%)、静岡文化芸術大学(8.1%)、岩手大学(8.0%)、高知工科大学(7.8%、33人)、金城学院大学(7.8%)、東北学院大学(7.8%)、日本大学(7.7%、1,060人)、新潟大学(7.7%、189人)、工学院大学(7.7%、96人)、山口大学(7.6%、137人)、山形大学(7.5%)、福井大学(7.4%、70人)、獨協大学(7.4%)、青森中央学院大学(7.3%、9人)、西南女学院大学(7.3%)、下関市立大学(7.3%)、京都薬科大学(7.2%、25人)、筑紫女学院大学(7.2%)、広島市立大学(7.0%)、神戸外語大学(7.0%)、大阪工業大学(6.9%)、金沢工業大学(6.7%、93人)、会津大学(6.7%)、静岡県立大学(6.6%)、椙山女学院大学(6.6%)、佐賀大学(6.4%、92人)、福岡大学(6.4%)、甲南女子大学(6.4%)、跡見学園女子大学(6.4%)、福島大学(6.1%)、星薬科大学(6.0%、14人)、東海大学(5.9%、340人)、鳥取大学(5.9%、69人)、香川大学(5.9%)、名古屋外語大学(5.9%)、秋田大学(5.9%)、武蔵大学(5.9%)、神戸薬科大学(5.8%、15人)、大分大学(5.8%)、愛知淑徳大学(5.8%)、東洋大学(5.8%)、近畿大学(5.7%、373人)、産業医科大学(5.6%、10人)、國學院大學(5.6%)、千葉工業大学(5.5%、92人)、明治薬科大学(5.4%、18人)、武庫川大学(5.4%)、龍谷大学(5.4%)、東京聖栄大学(5.2%) (2007年8月15日収録、2009年9月7日更新、2010年3月29日神戸女子学院大学を神戸女学院大学に修正、2010年12月6日更新、2011年1月24日国家公務員T種試験合格者のコメント追加、2013年2月19日更新、10月29日更新)
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