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ボランティア活動者率の推移は図録 3000で掲げたがここでは地域別の動向を示した。
図はX軸に人口規模、Y軸にボランティア活動者率を取り、都道府県の位置をプロットした相関図を掲げた。
人口規模とボランティア活動者率の間には負の相関関係が認められる。すなわち人口が大きな都道府県ほどボランティア活動者率は低くなる傾向がある。これは、人口規模が大きな地域ほど都市化が進んでいてコミュニティへの参加活動が低調となるためと理解できる。
ただ、相関図をよく見ると、人口規模の大きな地域ほどボランティア活動者率は低くなるが、逆に、人口規模が小さくなるほどボランティア活動率が高くなるとは必ずしも言い切れない。すなわち、人口規模の小さな都道府県の中には滋賀、岐阜、島根といったボランティア活動者率の高い地域もあれば、高知、青森といったボランティア活動者率の低い地域もあることが分かる。私はこうした相関を「片相関」と呼んでいる(図録 1548、図録 9482参照)。
以下には、ボランティア活動者率の上位と下位の5位までの都道府県を掲げた。
2011年の上位5地域に山形や岩手が新たにランクインしているのはやはり東日本大震災の影響だと考えられる。
都道府県別ボランティア活動者率の上位と下位の5位
年
次 |
順位 |
上位5地域 |
下位5地域 |
地域 |
10歳以上
推定人口(千人) |
ボランティア
行動者率(%) |
地域 |
10歳以上
推定人口(千人) |
ボランティア
行動者率(%) |
2
0
0
6
年 |
1 |
鳥取 |
532 |
34.5 |
沖縄 |
1,170 |
19.7 |
2 |
滋賀 |
1,224 |
34.0 |
大阪 |
7,840 |
20.6 |
3 |
島根 |
651 |
34.0 |
東京 |
11,487 |
22.6 |
4 |
福井 |
720 |
33.6 |
北海道 |
4,967 |
23.2 |
5 |
鹿児島 |
1,525 |
33.2 |
青森 |
1,258 |
23.2 |
2
0
1
1
年 |
1 |
山形 |
1,035 |
35.3 |
大阪 |
7,936 |
20.6 |
2 |
島根 |
629 |
34.8 |
沖縄 |
1,203 |
22.4 |
3 |
鹿児島 |
1,485 |
34.4 |
青森 |
1,214 |
22.7 |
4 |
鳥取 |
516 |
33.9 |
愛知 |
6,596 |
23.1 |
5 |
岩手 |
1,175 |
33.7 |
京都 |
2,359 |
23.2 |
2
0
1
6
年 |
1 |
滋賀 |
1,253 |
33.9 |
大阪 |
7,923 |
20.6 |
2 |
岐阜 |
1,807 |
33.4 |
東京 |
12,346 |
21.6 |
3 |
島根 |
607 |
33.1 |
青森 |
1,152 |
22.4 |
4 |
熊本 |
1,548 |
32.7 |
北海道 |
4,756 |
22.6 |
5 |
鹿児島 |
1,424 |
32.6 |
高知 |
637 |
22.6 |
(注)ボランティア活動者率とは、過去1年間にボランティア活動を行った10歳以上の割合 (資料)社会生活基本調査報告 |
(2009年7月31日更新、2012年7月15日更新、2017年9月26日更新)
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