ここでは、日本人の好きな余暇の過ごし方についてのランキングをかかげた。資料はNHK放送文化研究所世論調査部「日本人の好きなもの」(2008年)である。 「テレビ」を見て過ごすが75%で最も多く、「ごろ寝」、「おいしいものを食べに」が40%台で続いている。「テレビ」は男女・年齢を問わず、第1位であるため、全体でも断然多い結果となっている。「ごろ寝」も各層で上位になっているため、全体でも2位となっている。「おいしいものを食べに」は女性の各年齢、特に中年層で多いため、全体でも3位となっている。 前回調査からの変化では、「テレビ」「おいしいものを食べに」「映画」「散歩」などが比率ないし順位を上げているのが目立っている。第4位の「DVD・ビデオ」は、第20位の「ゲーム」と同様、前回1983年には無かった行動パターンである(図録2280参照)。 前回調査から比率ないし順位を下げている点が目立っているのは「新聞を読む」「草木の世話」「スポーツを見る」などである。 新聞は余暇を過ごすためにだけ読むわけではないと思うが、それにしても、男女とも高年層(60歳以上)では第2位でかなり高い比率を示しているが、中年層以下では、男30〜59歳を除いて、ベスト10に登場しなくなっている(新聞の低迷は図録3957参照)。 この他、男女・年齢別の特徴としては以下のような点をあげることができる。 ・「ショッピング」は女性で上位(若年層2位、中年層3位)、男性は各年齢層ともベスト10に登場せず ・「草木の世話」は男女高齢層のみでベスト10に登場 ・「知人・友人とつきあう」は男性中年層、高年層ではベスト10内に登場せず(日本人の会話・交際が減ってきている状況は図録2328、図録9502参照) ・「インターネット」「ゲーム」は若年層、特に男子で上位 ・「ごろ寝」は男性中年層と女性若年層で上位 (2008年12月25日収録)
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