若い女性のやせ過ぎが女性自身の健康上、また出産上(図録2246)、問題となっている。

 日本は世界の中でも先進国の中では異例にやせ過ぎ女性が多いことを図録2205で示したが、ここでは、やせ過ぎ女性の比率の年齢別割合と20歳代女性の割合の年次推移を示した。男女・年齢別のBMIの平均値の推移は図録2202を見よ。

 年齢別の値を見ると、総数の12.4%自体がかなり高いレベルであるが、20歳代は21.5%と非常に高くなっている。以下、年齢を重ねる毎にこの値は低まり、50歳代で8.5%まで下がる(60歳以上は再度上昇)。

 1981年以降の推移(3カ年移動平均値)を見ると1990年代後半までに大きく上昇し、それ以降、22〜24%でほぼ横ばいであることが分かる。2000年度から政府が進めている「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」での目標値は、20歳代女性のやせの比率が15%以下、2013年度からの健康日本21(第二次)では20%以下である。15%であるとなお道遠しだったが、20%なら達成は可能だろう。

 なおBMIは、体重(kg)を身長(m)で2回割った数値であり、日本肥満学会や国際標準によれば、18.5以下が「やせ」と区分される。下にBMI18.5のラインを掲げた。身長160pであると47.4s未満が「やせ」とされる。なお「肥満」の方は、日本ではBMI25以上、国際標準では30以上とされる(図録2220参照)。

 やせかどうかの体形イメージとしては、下に、日本人ミス・ユニバース女王のBMIが1959年は19.5と「標準」だったのに対し、2007年には17.6と「やせ」の領域に入った二人の対照を掲げた(図録9440に拡大写真)。

「やせ」かどうかのBMI18.5ライン
身長(cm) 体重(kg)
150 41.6
155 44.4
160 47.4
165 50.4
170 53.5
175 56.7


(2011年1月25日収録、2012年12月7日更新、2014年6月23日更新、2015年4月2日更新)


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