家計消費の地域統計は他に5年ごとであるが都道府県単位のデータが得られる全国消費実態調査(総務省統計局)があるがこちらは金額ベースの消費額しか調査していないので、重量ベースの消費量となると県庁所在都市ベースとなるが、やはり家計調査に頼るしかない。 米の家計消費量は全体として東高西低の傾向にあるが、米どころの東北諸県の県庁所在市の消費量が特段高いわけではない。仙台などはむしろ全国平均をかなり下回っている。消費量第1位は静岡市であり、佐賀、富山、北九州の各市がこれに次いでいる。 パンの家計消費量は、大津市、神戸市など近畿地方が全国で最も消費量が多く、それより東でも西でもだんだんと消費量が減っていくという、なだらかな富士山型の分布となっている。 めん類の家計消費量は、讃岐うどんのメッカである高松市が特段に大きな消費量である点を除くとおおまかには東高西低の傾向にある。 以上3つの主要炭水化物食品について全国順位(上位5位と下位3位)をまとめると下表の通りである。パンの消費量の多い神戸市やめん類の消費量の多い高松市が米の消費量で全国最下位グループとなっているのが目立っている。 米・パン・めん類の消費量上位5位、下位3位の政令市 (世帯当たり年間購入量2004〜06年平均)
地域別の「朝食がごはんかパンか」については図録0329参照。ここでは近畿地方で唯一「朝食がパン」が過半数を占めている。 (2010年1月2日収録)
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