日本列島は南北に細長く、各地の気候は大きく異なっており、積雪や台風といった自然現象にも地域によって大きな差がある。

 都道府県毎の自然や気候の厳しさについては、気温や積雪量、台風などの自然災害といった指標を組み合わせて作成することは可能であるが、ここでは、県民意識の上で、厳しさをどれだけ感じているかについての調査結果を図にした。

 「きびしくつらいと思うことがある」という人が全国平均より多いのは、北海道・東北、日本海側、内陸の長野や山梨、また九州の南部や沖縄であり、冬季の積雪が多い地域、さらに気温の寒暖が厳しい地域が多い。

 厳しさを特に感じている上位3県は、青森、秋田、山形といった冬の積雪量の多いことで知られている地方である。

 逆に、厳しさを感じている人が少ない下位3県は、神奈川、静岡、茨城であり、気候が温暖で過ごしやすく、台風被害なども比較的少ない地域である。

 最下位の神奈川6.0%と最上位の青森42.1%との間には、実に、7倍の差があり、自然や気候の厳しさは、意識上も、かなり大きいことがうかがえる。

 これが住みたい地域の人気度に影響を及ぼしている点については図録7775参照。

 なお、県内各地域ごとの結果については図録7228a、日本各地の気温と降雨量については図録4337、積雪量については図録4338、最寒期1月平均気温については図録4340に掲げた。

(2009年1月19日収録)


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