ここで、それぞれ2位、4位、21位の東京福祉大学など3校は留学生日本語別科などを設け、ほとんど外国人留学生の専門受入機関となっている特殊な大学であるので、以下のコメントからは除く(注)。 (注)「東京福祉大(東京都豊島区)の外国人留学生が所在不明になった問題で、文部科学省と出入国在留管理庁は11日、不明留学生は2016〜18年度で計1610人に上るとする調査結果を公表した。(中略)調査結果によると、16年度からの不明者1610人のうち学部研究生は計1113人だった。同研究生に関し、不十分な確認作業などで入学者選考時に求められる一定水準以上の日本語能力を満たしていない学生が多数在籍していたことなどが判明した。学部研究生は、東京福祉大が独自に設けた制度。修了後に学部の正規課程への進学を前提としているが、「実際は日本語の予備教育課程を行っていた」(同省)という」(2019.6.11時事)。 外国人留学生の人数が最も多いのは、早稲田大学の5,072人であり、学生総数に占める外国人留学生の人数割合が最も高いのは、立命館アジア太平洋大学の48.5%である。 立命館アジア太平洋大学が立地している大分県は地方圏としては外国人留学生比率の高い地域として目立っている(図録7356参照)。 早稲田大学は外国人留学生の人数は多いが、学生総数も多いので、外国人留学生割合は9.5%とそれほど高い訳ではない。 立命館アジア太平洋大学を除くと外国人留学生割合の高い大学は、城西国際大学の20.9%、筑波大学の14.0%、大阪産業大学の13.3%、東京工業大学の12.6%と続いている。 東京大学の11.9%など国立大学では外国人留学生割合が10%前後と比較的高く、それに対して、慶応大、明治大など、早稲田大を除く私立大学では5%未満と同割合が比較的低い傾向が認められる。 ランキング30位までの大学名を掲げると、早稲田大学、東京福祉大学、東京大学、日本経済大学、立命館アジア太平洋大学、筑波大学、大阪大学、九州大学、立命館大学、京都大学、東北大学、北海道大学、名古屋大学、慶應義塾大学、明治大学、広島大学、城西国際大学、東京工業大学、同志社大学、上智大学、日本ウェルネススポーツ大学、日本大学、神戸大学、拓殖大学、大阪産業大学、東洋大学、関西大学、法政大学、横浜国立大学、東海大学である。 (2018年4月5日収録、2019年6月11日東京福祉大新聞記事)
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