人口増加率はいずれも低下傾向にあるが、ピーク時4%かそれ以上の水準から低下している台湾、シンガポール、フィリピンとピーク時3%前後の水準から低下しているオーストラリア、タイ、ベトナムに分かれる。 最近の人口増加率は台湾がマイナスに転じ、0%に近づいているのはタイ、シンガポールであり、それ以外は1%前後がそれ以上を維持している。 自然増減と社会増減の内訳も各国それぞれである。 オーストラリアやシンガポールは、サウジアラビアなどと並んで、多くの移民や外国人労働者を受け入れてきた国として目立っている(サウジアラビアの人口動態は図録1173b参照)。これらの国ほどではないがタイも社会増の国だった。 フィリピンはバングラデシュとともに恒常的に海外出稼ぎによる流出超過を経験してきた国として目立っている(バングラデシュの人口動態は図録1173参照、両国の海外労働からの収入の推移については図録8100参照)。 ベトナムの1979年の社会減は、同年の中越戦争にともなうボートピープルの流出や中国系住民(華僑、華人)の国外脱出、難民化のあらわれと考えられる。 (2023年1月6日収録、2024年7月13日更新)
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