一目瞭然のことであるが、基本的に沿岸部で所得が高く、内陸部で所得が低くなっている。 次に、1950年代からの地域別の所得格差の程度の推移を省(省級の市を含む)の上位5省と下位5省との格差倍率で追ってみると、地域格差は1952年の2.55倍から1998年の3.59倍へと徐々に高まってきていることが分かる。特に、1992年以降、中国経済が高い成長を遂げる中で、地域格差が大きくなってきていることが目立っている。 なお、図録8400で中国の地域格差をフィリピンなどその他の途上国アジア、及び日本の地域格差の状況と比較しているので参照されたい。 他国との比較における中国国民の不平等・格差に対する意識については、図録4680参照。 なお、その後、地域格差はさらに拡大したが、2000年代の後半に、一般的な所得格差と軌を一にして、逆転、縮小の方向に転じたことを示す資料を以下に掲げておいた。 (2004年8月3日収録、2019年6月12日最近動向資料)
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