数次の出生ブームと一人っ子政策という人口抑制政策を取ってきたため尻すぼまりとなっている中国に比べ、インドは、まさにピラミッド型の典型的な途上国パターンを示している。ただし、近年は、かってほど出生率が高くないため、0-4歳は5-9歳に比べ、人口が少なくなっており、かつて我々が教科書で習った0〜4歳まで完全にピラミッド型の人口構成とは異なってきている。 インドと中国のこうした人口ピラミッドの違いから将来人口はインドが中国を上回る予想となる(図録8280参照)。 年齢別の性比(男の人数÷女の人数)をみると概して1以上と男が多い点が、普通の国とは異なっている。出生性比は下図の通り、中国ほどではないが、平均より高い。出生性比が高くともその後は通常男性のほうの死亡率のほうが高いためだんだんと性比は低くなるが、インドは余りそうなっていない。現在はそれほどでなくとも、かつて女性の死亡率が男性より高い時期が長かったためと思われる。(まだバングラデシュでは女性の平均寿命が男性と同じぐらいしかないことは図録1670参照) (2005年10月12日収録、2015年4月6日更新、2017年4月16日出生性比ランキング図、2019年6月11日更新、2023年1月17日更新)
[ 本図録と関連するコンテンツ ] |
|