OECD諸国首都の緑地比率比較については図録9392に掲げたが、ここでは日本の主要都市の機能的都市圏都心地域における緑地比率を示した。

 機能的都市圏や都心地域の定義については巻末コラム参照。

 国内主要都市の機能的都市圏都心地域における緑地比率トップは長崎の42.7%であり、広島の39.0%、鹿児島の33.6%がこれに次ぐ。

 緑地比率の低い方のトップは郡山の7.3%であり、富山の7.9%、福井の8.4%がこれに次いでいる。

 日本の三大都市圏である東京、大阪、名古屋は、それぞれ、21.4%、22.8%、14.7%と低い。

 下には、このデータの出典となったOECD報告書からOECD各国大都市の緑地比率の分布状況図を掲載した。

 全体として緑地比率の高い方から英国、ドイツ、米国、フランス、カナダ、イタリアなどの主要先進国では国内の大都市間の緑地比率のばらつきがかなり大きいことが分かる。

 日本は大都市平均でも緑地比率が低いが、各都市の水準も全体に低くなっている。1番緑地比率の高い長崎でも40%程度であり、英国のギルフォード、ドイツのヴッパータール、米国のマホニングといった緑地比率トップの都市が70%を越えているのと比べると高くない。



(2024年5月21日収録)


[ 本図録と関連するコンテンツ ]



関連図録リスト
分野 地域(国内)
テーマ  
情報提供 図書案内
アマゾン検索

 

(ここからの購入による紹介料がサイト支援につながります。是非ご協力下さい)