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同時に実施された都道府県別の「噛む力」ランキングの結果については図録7332参照。 取り上げられているのは、噛みごたえのある食品から選ばれた北は北海道の「ジンギスカン」から南は沖縄の「サーターアンダギー」までの47品目である。 共同で調査にあたった和洋女子大学の柳沢幸江教授によれば、名産品の咀嚼回数は様々だったが、ただ硬さだけが大きい食品より、肉や干し物のように弾力性や凝集性(1回つぶしただけでは、崩れにくい性質)が大きい食べもので所尺回数が多かったという。 クリックで咀嚼回数順に切り替えられるようにしたので参照されたい。 もっとも多くの咀嚼回数が必要な名産品、言い換えればもっとも噛みごたえのあった名産品は、熊本県の「馬刺しステーキ」で一口当たりの咀嚼回数は115回にのぼった。これに続いて、富山県の「しろえび(から揚げ)」で105回、岐阜県の「鶏ちゃん」で95回という結果となっている。 一方、咀嚼回数が最も少なかったのは香川県の「讃岐うどん」であり、40回という結果だった。讃岐の人は、うどんを噛まずに飲み込んで「のど越し」を味わう食べ方をするともいうが、それに近いことが可能だということが裏づけられた格好である。 取り上げた名産品を都道府県別に列挙すると以下である。ジンギスカン(北海道)、ねぶた漬(青森県)、いぶりがっこ(秋田県)、アワビ(生)(岩手県)、牛タン(宮城県)、げそ天(山形県)、いか人参(福島県)、干し芋(茨城県)、宇都宮餃子(揚げ)(栃木県)、キャベツ(昆布和え)(群馬県)、やきとん(埼玉県)、ピーナッツ味噌(千葉県)、おこし(東京都)、北京ダック(神奈川県)、タレかつ丼(かつのみ)(新潟県)、しろえび(から揚げ)(富山県)、ごり(佃煮)(石川県)、ソースカツ丼(かつのみ)(福井県)、甲府鳥もつ煮(もつのみ)(山梨県)、干し柿(長野県)、鶏ちゃん(岐阜県)、桜エビ(釜揚げ)(静岡県)、名古屋コーチン(愛知県)、四日市とんてき(三重県)、小魚の佃煮(滋賀県)、漬物(京都府)、串カツ(牛串)(大阪府)、明石タコ(ゆで)(兵庫県)、奈良漬(奈良県)、クジラの竜田揚げ(和歌山県)、砂丘らっきょう漬け(鳥取県)、カレイの干物(島根県)、ままかり(岡山県)、お好み焼き(広島焼)(広島県)、フグのから揚げ(山口県)、フィッシュカツ(徳島県)、讃岐うどん(香川県)、じゃこ天(愛媛県)、土佐ジロー(高知県)、もつ鍋(もつのみ)(福岡県)、呼子のいか(焼き)(佐賀県)、皿うどん(麺とタレ)(長崎県)、馬刺しステーキ(熊本県)、中津唐揚げ(大分県)、地鶏炭火焼き(宮崎県)、黒豚(鹿児島県)、サーターアンダギー(沖縄県)。 (2021年12月17日収録)
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