そこで、ここでは、沖縄県と奈良県の年齢各歳別未婚率をグラフにした。 23歳の未婚率は、奈良県は93.1%と全国より若干高く、沖縄県は84.7%と全国よりかなり低くなっている。沖縄男性は、かなり早く結婚する者が多いことが分かる。 全国で未婚率が丁度50%となる31歳では、沖縄も奈良も48〜49%と全国と同様の未婚率となる。 その後、沖縄では40歳ぐらいを境に未婚率の低下傾向がぐっと弱まるが、奈良では未婚率は下がり続ける。沖縄では40歳代となると結婚難となるのと対照的に奈良では40歳代でも結婚していくのである。 この結果、50歳の生涯未婚率では、沖縄が奈良の2倍以上の未婚率となるのである。 2005年時点の沖縄の45〜55歳の男性は、過去に特別な事情があって、それが尾を引いている結果ではないかという疑いもあるので、彼らが20歳代であった1980年の国勢調査で確かめてみると、現在同様、20歳代の沖縄男性はやはり全国より低い未婚率となっていた。従って、過去の事情というより、やはり、現在の状況で沖縄では40歳代となると結婚難が高まると推測される。 なお、沖縄にせよ奈良にせよ、50歳以降も未婚率が低くなって行くが、これは、50歳以上でも結婚していくと云うより、未婚者の死亡率が既婚者より相対的に高いためと思われる(未婚者の寿命が相対的に短い点については図録1820参照)。 (2011年6月30日収録)
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