他殺者が減少していることは図録2776でふれたが、ここでは、都道府県別の他殺者数とその変化を掲げた。他殺者とは、殺人や傷害致死により殺された者を指している。また、データは警察統計ではなく人口動態統計によっており、都道府県は死亡届が出された住所地である。

 2008〜12年の5カ年平均で年間他殺者数のワースト5は以下の通りである、

1.大阪 42人
2.神奈川 38人
3.埼玉 24人
4.福岡 23人
5.兵庫 22人

 東京は18人と比較的少ない。

 同期間の他殺率(人口10万人当たりの他殺者数)のワースト5は以下の通りである。

1.山梨 0.59
2.高知 0.53
3.和歌山 0.52
4.三重 0.51
5.広島 0.49

 人口当たりの他殺者が多いのは大都市圏以外であることが分かる。

 最も他殺率の低い県は長野の0.13であり、東京が0.14でこれに続いている。この2都県が日本の中で最も殺人の少ない地域なのである。

 なお、2003〜07年の5カ年平均からの他殺者数の推移を見ると、ほとんどの県で減少していることが分かる。1人以上増えているのは、石川と鹿児島だけである。

(2013年12月4日収録)


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