他殺者が減少していることは図録2776でふれたが、ここでは、都道府県別の他殺者数とその変化を掲げた。他殺者とは、殺人や傷害致死により殺された者を指している。また、データは警察統計ではなく人口動態統計によっており、都道府県は死亡届が出された住所地である。

 2018〜22年の5カ年平均で年間他殺者数のワースト5は以下の通りである。

1.神奈川 24人
2.大阪 20人
3.京都 14人
4.埼玉 14人
5.千葉 13人

 東京は9人と比較的少ない。

 同期間の他殺率(人口10万人当たりの他殺者数)のワースト5は以下の通りである。

1.京都 0.57人
2.宮崎 0.40人
3.鹿児島 0.37人
4.岡山 0.37人
5.山口 0.36人

 人口当たりの他殺者が多いのは京都を例外として大都市圏以外、中でも西日本であることが分かる。

 他殺率の低い方では、鳥取が0.04人ともっとも低いが、東京は0.07人で鳥取を除くと全国最下位である。もっとも平和な地域が東京と言うのは意外な結果である。

 なお、2008〜12年の5カ年平均からの他殺者数の推移を見ると、ほとんどの県で減少していることが分かる。ただし例外的に増加している地域として、京都で10人から14人に、宮崎で3人から4人へと増えているのが目立っている。

(2013年12月4日収録、2024年10月3日更新)


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