ネットで話題となった日本国内の人口分布の図を掲げた。

 これはX上で、たちりこ@tachigeographyが投稿したものである(ここ)。国勢調査のメッシュをひたすら縮小して作成したという。

 資料のおおもとである総務省統計局が作成した令和2年国勢調査に関する地域メッシュ統計による人口分布、人口増減、65歳以上比率の統計地図はこちら(沖縄を含む)。

 日本の人口重心の西から東への変遷を示した図録1152でも参照したが、東日本では西日本と比べて、まだ人が住んでない地域が多いことから、日本の国土開発の長期推移が西から東にシフトしてきたことが理解できる図でもある。

 私が内外の地域調査で現地を実見したときに感じたギャップ経験(思い込みからの離脱)で目立ったものが4つある。
  • @ 国内にも未開拓地があるんだというオドロキ(岩手県沢内村、現西和賀町)
  • A 都市近郊にもこんな僻地が残っているんだというオドロキ
      1)稲城市(新宿から30分)時代劇のロケ地
      2)板橋区赤塚支所 農地の存在
  • B 重機なしで道路づくり(バングラデシュ)
  • C トッピングは選択、やかんでスープのようなカレー掛けという貧民の食生活(マレーシアのインド料理屋)
 この図は、@の沢内村で平坦な農耕可能地の一部だけが農地化されつつある状況に驚いたことを思い出させる。それまで(20〜30代の頃)、どんな地域に行っても、平坦地や多少の傾斜地で農地でないところは見たことがなかった。東北の山間部である沢内村ではじめて未開拓地を見て、まだ日本には人の手が及びつくしていないところがあるんだと気がついたのである。

 図録7770では、信仰の有無別の都道府県マップで東日本は西日本と比較して信仰ありの比率が大きく低下する点が、西から東に日本国内の文明化が進んだことをあらわしていると指摘したが、人口分布のこの図からも同じことがうかがえよう。

(2026年3月9日収録)


[ 本図録と関連するコンテンツ ]



関連図録リスト
分野 地域(国内)
テーマ  
情報提供 図書案内
アマゾン検索

 

(ここからの購入による紹介料がサイト支援につながります。是非ご協力下さい)