日本の島は、海岸線の長さが100メートル以上という定義で6,852島である。そのうち、北海道、本州、四国、九州、沖縄本島の5島を「本土」と呼び、人の暮らしている418島を「有人離島」、人が暮らしていない島を「無人島」と呼んでいる。有人離島には約62万人が暮らしている(東京新聞大図解シリーズ「日本の離島」2018年8月5日、以下同様)。

 そもそもの「島」の定義であるが、国連海洋法条約では、オーストラリア大陸よりも大きな陸地を「大陸」、グリーンランドより小さな陸地を「島」としている。日本の「本州」は世界で7番目に大きな島である。

 日本の主な島の面積と位置を図示した。北方四島については図録7230a参照。日本の島の数については図録7230b参照。

 離島の大きな産業は豊かな自然を生かした観光である。以下に観光客数上位の離島を掲げる(2014年データ)。

1.石垣島(沖縄)111万6000人
2.小豆島(香川)107万4900人
3.竹富島(沖縄)52万4100人
4.佐渡島(新潟)50万8000人
5.直島(香川)48万9300人

 島しょ部に出生率の高い地域が多い点については図録7257参照。

 鹿児島県の奄美群島は太平洋戦争後の1946年2月、GHQが日本から行政を分離すると宣言。米統治下の物資不足で島民の生活は困窮を極めたが、断食や嘆願署名など非暴力の運動で1953年12月25日の祖国復帰を勝ち取った(東京新聞2023.12.25)。


 なお、「島」と関連して「半島」の面積の図録を作成しようとしたが、半島の面積には公式の数字がない。海で囲まれた島と異なり、陸地側でどこからが半島かについて定義が難しいからであろう。以下に日本の主な半島を示す図を掲げた。

 私は小さいけれど三浦半島なども半島っぽさが高いと思うので付加した。また九州北西部が半島密集地帯の様相を呈している点を図中の図で示したが、九州北西部は全体としても小さい長崎半島とは別に大長崎半島とでも称すべき半島地域を構成している。

 この図の元図を掲げているサイトでは一応、以下のような半島の面積ランキングを示している。

第1位 紀伊半島 第4位 大隅半島
第2位 渡島半島 第5位 能登半島
第3位 房総半島 第6位 下北半島


 対象とした島は、本州、北海道、九州、四国、択捉島、国後島を除くと、大きい順に、沖縄島、佐渡島、大島(奄美大島)、対馬、淡路島、下島(天草諸島)、屋久島、種子島、福江島、西表島、色丹島、徳之島、島後(隠岐諸島)、上島(天草諸島)、石垣島、利尻島、中通島、平戸島、宮古島、小豆島、奥尻島、壱岐島、屋代島、沖永良部島、江田島・東能美島・西能美島、大島(伊豆大島)、長島、礼文島、加計呂麻島、倉橋島、八丈島、下甑島、大三島、志発島、久米島、喜界島、西ノ島(隠岐諸島)、三宅島、能登島、上甑島、大島(伊予大島)、大崎上島、久賀島、口永良部島、因島、中之島、針尾島、中ノ島、生口島、若松島、南大東島、厳島(宮島)、大矢野島、伊良部島、与那国島、諏訪之瀬島、宇久島、父島、奈留島、新島である。

(2004年10月31日収録、2018年8月5日島の定義ほか、2023年12月25日奄美群島図、2024年1月19日・20日半島について)


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