日本の特徴は、歩行者の比率が高い点、及び自転車の比率が高い点にある。 歩行者の交通事故死に対しては、多くの国で関心が高まっているが、比率は国ごとに13%〜36%と大きく異なる。日本で歩行者の比率が高いのは、高齢化が他国より進んでいるためのほか、乗用車の衝突死亡事故、あるいは乗用車どうしの死亡事故が、道路事情、速度等の交通規制、安全ベルトなど自動車安全設備、交通安全対策などの抑止努力などの要因により少ないためだと思われる。 自転車の比率が高いのは高齢化の要因とともに自転車普及率が高いからだと考えられる。ドイツが日本に次いで自転車の比率が高いのも同じ理由であろう。 参考までに、年齢別の交通事故者数構成のグラフを同時掲載した。日本は65歳以上の高齢者の比率が半数を越えている点で目立っている。また、日本の特徴としては、15〜24歳の若者の事故死の比率が欧米の半分と相対的に少ない点も目立っている。
(2006年10月29日収録、2014年4月23日更新)
[ 本図録と関連するコンテンツ ] |
|