高齢者が利用する交通手段についての国際比較調査の結果を掲げる(マイカー外出の詳細は図録6374、一般の外出手段のトリップ数構成は図録6370参照)。

 スウェーデン、ドイツ、韓国では「マイカー運転」あるいは「バス・路面電車」とともに「徒歩」を挙げる者が多くなっており、スウェーデンでは「徒歩」が最も多くなっている。日本の「徒歩」の回答率は米国とともにずっと低くなっている。日本の場合はいずれの交通手段もそれほど高くなく、全体的に高齢者の外出そのものが少ないのではないかと思われ、これ自体が問題である。

 米国の高齢者は「マイカー運転」による外出を8割以上の人があげており、その他の外出手段と比べて多い。自動車社会が徹底していると考えられる。米国人の太りすぎの原因の1つにもなっていると思われる(図録2240、図録6370参照)。

 韓国では「バス・路面電車」が76.2%と最も多いのが目立っている。

 「自転車」による外出は米国ほどではないが、ドイツやスウェーデンでは6割以上と多く、日本も51.9%と約半数の高齢者があげており、高齢ドライバーが多くなっていることがうかがえる。日本の場合はさらに「バイク・スクーター」も他国より多い。

 日本の場合、高齢者が大きく増加しつつあるので、クルマだけでなく徒歩や自転車でもっと外出しやすい地域環境整備が急務であろう。

 なお、参考図として交通に関する地域の課題についての回答結果をかかげた。公共交通についてはかつては米国で課題意識が高かったが、今では、日本の課題意識の方が高くなっている。マイカー社会の便利さの裏でマイカー依存の弊害も大きく感じられて来ていることがうかがわれる。高齢者にとっての交通機関の利用のしやすさでは韓国で特に課題意識が高い点が目立っている。

(2007年12月25日収録、12月28日参考図とそのコメント追加、2011年6月13日更新、2019年6月6日更新)


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