米国を除くと「マイカー運転」あるいは「バス・路面電車」とともに「徒歩」を挙げる者が多くなっており、スウェーデンでは「徒歩」が最も多くなっている。日本の「徒歩」の回答率は2015年には39.4%と米国とともにずっと低くなっていたが、2020年には49.1%へと大きく上昇した。 日本の場合、いずれの交通手段もそれほど高くなく、全体的に高齢者の外出そのものが少ないのではないかと思われ、これ自体が問題である。 米国の高齢者は「マイカー運転」による外出を9割近くの人があげており、その他の外出手段と比べて多い。自動車社会が徹底していると考えられる。米国人の太りすぎの原因の1つにもなっていると思われる(図録2240、図録6370参照)。 韓国では「バス・路面電車」が76.2%と最も多いのが目立っている。 「自動車」による外出は米国ほどではないが、ドイツやスウェーデンでは7割前後と多く、日本も54.9%と半数以上の高齢者があげており、高齢ドライバーが多くなっていることがうかがえる。 日本の場合、高齢者が大きく増加しつつあるので、クルマだけでなく徒歩や自転車でもっと外出しやすい地域環境整備が急務であろう。 (2007年12月25日収録、12月28日参考図とそのコメント追加、2011年6月13日更新、2019年6月6日更新、2021年6月25日更新)
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