世界の大企業ランキング上位50位を掲げた。順位は、本業の儲けを示す営業利益によっている。比較の難しさから金融・保険分野の大企業は除いている。世界の金融保険会社ランキング上位30位は図録5415。

　世界の大企業のトップテンは、コングロマリットのＧＥを除いて、総て石油・ガス企業で占められている点がまず目立っている。米国系が多いが、英国、オランダ、フランス、中国、イタリア、ロシア、ノルウェーの各国のトップ石油企業も含まれている。

　近年の世界的な資源・エネルギー価格の上昇により石油・ガス、鉱山等の企業の利益が大きくなっている点は頭に入れておく必要がある（図録4714参照）。

　日本の企業としては50位までに、トヨタ自動車が15位とかなり上位に位置しているのが印象的である。日本からは、もう１社、ＮＴＴが36位でランクインしている。

　ロシアはＧＤＰ規模の割に4社と多くの企業が顔を出しているが、10位のガスプロムをはじめ総て石油・ガス企業であり、ロシアにおけるエネルギー関係企業の勢力の大きさがうかがわれる。

世界の大企業ランキング（上位50位）の国別構成

国名	会社数	構成比 （％）
米国	16	32.0
英国、ロシア、ドイツ	4	8.0
フランス、ブラジル	3	6.0
日本、イタリア、スイス、中国	2	4.0
オランダ、ノルウェー、香港、スペイン、 ルクセンブルク、オーストラリア、フィンランド、韓国	1	2.0
計	50	100.0

　石油・ガス分野の他、通信、医薬・バイオ、金属・鉱業、電力、自動車、半導体・同製造装置、通信機器、タバコといった分野はそれぞれ複数社がランクインしているが、一方、ソフトウエアのマイクロソフト、小売りのウォルマート、家庭用品のプロクター＆ギャンブル、エレクトロニクスのＩＢＭ、食品のネスレなど、各分野のトップ企業のみが50位以内に入っているケースもある。