廃プラスチックが環境に与える悪影響への関心が高まる中(図録4207、図録4208参照)、プラスチックの排出抑制やリサイクルにかかわる資源循環技術の開発が進んでいる。ここでは、環境関連プラスチック技術の開発特許数の推移からその動向を見てみよう。

 図のように1990-94年平均から2015-17年平均にかけて環境関連のプラスチック技術の開発特許数は3.5倍に増加している。

 類別には、再利用、修理、発生抑制、長寿命化といった「排出抑制技術」が2.2倍、分別、リサイクル、リサイクルのしやすさといった「リサイクル技術」が5.7倍、「物質変換・廃棄物処理・漏洩抑制技術」が2.3倍、「バイオベースの再資源化技術」が4.5倍となっており、特に、「リサイクル技術」と「バイオベースの再資源化技術」の伸びが目立っている。

 地域別の開発状況を見るため、環境関連プラスチック技術の開発特許数(2010〜14年)の地域別割合の図を以下に掲げた。日本は31%と世界トップであり、欧州(OECD加盟国)、米国、中国のそれぞれ、19%、18%、17%を大きく凌駕している。


(2023年6月7日収録)


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