ここでは、天然ガス、及びLNG(液化天然ガス)の貿易・輸出入の状況を図示した。 天然ガスは生産量の26%が輸出に回されている。石油の生産量の62%が輸出に回されているのと比べると小さい。天然ガスの貿易のうちパイプラインにより取り引きされた量は74%、LNGによる取引は26%である(2005年、エネルギー白書2007)。 主な輸入市場は、米国、EU、及び日韓、台湾などの東アジアの3地域である。輸入国の上位5位は、米国、ドイツ、日本、イタリア、ウクライナとなっている。 パイプライン貿易の主な輸出国は、ロシアを筆頭にカナダ、ノルウェイと続いており、輸入国は米国、ドイツ、イタリア、ウクライナ、フランスなどである。 LNG貿易はアジア向けを中心として発達し、日本を筆頭に韓国、台湾が大きなシェアを占めている。輸出国はインドネシア、マレーシア、オーストラリアなどアジア太平洋地域が中心であるが、カタールなど中東からの輸出も増加している。この他、アルジェリア、ナイジェリアなどアフリカからイタリア、フランス、スペインへの輸出、トリニダードトバゴから米国への輸出もある。米国では天然ガス需要の伸びに対して、国内生産やカナダからのパイプライン輸入の伸びが追いつかないため、LNG輸入が拡大している。 日本におけるLNG輸送とガスパイプライン構想については図録4050参照。 参考のため以下にエネルギー白書2007から「LNG輸送について」と「LNG市場の拡大」という2つのコラムを引用する。
LNGの輸出入の状況は以下の表を参照。 LNGの輸出入(2004年) 単位:Billion Cubic Feet、%
(2007年11月26日更新)
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