ここで、取り上げたプロスポーツは、野球、サッカー(Jリーグ)、女子ゴルフ(ツアーのみ)、相撲、男子ゴルフJGTO、男子ゴルフPGA(シニアのみ)、ボクシング、フォーミュラカーレース、ボウリング、ダンス、キックボクシング、新日本プロレス、ボートレース(もとの競艇)、中央競馬、競輪、地方競馬、オートレースである。 ボートレース、競輪など公営競技を除くスポーツでは、プロ野球が2千2百万人で最も多く、サッカー(Jリーグ)が770万人で続いていた。第3位は男子ゴルフの57.5万人である。 プロ野球の観客動員数は、2005年シーズンから、実数に近い数字が公表されることとなった。それまでは、観客数が500人や1000人単位で切り上げ発表されるなど「水増し」されているとの指摘があった。そのためもあってか2004〜2007年に観客数は減少している。 種目別の観客数の推移では、サッカーが観客数を大きく伸ばしたのちにやや後退している。相撲は年によってかなり変動が激しい。 公営競技の観客動員数は、ボートレース、中央競馬、競輪、地方競馬、オートレースの順であるが、いずれも、この10数年間に観客動員数を大きく減少させているのが目立っている。これと平行して、バブル経済期に著増した公営ギャンブルの売上高もほとんどの競技は1991年をピークに、中央競馬だけは1997年をピークに激減していることが以下の図からもうかがえる。これは男性の固定ファンが高齢化し、これを埋め合わせる新たな客を開拓し切れていないのが主たる理由である。競輪でも「年金支給日後の方が売り上げがいい」とされる。このためスポーツ振興というよりは財政収入を目的としている自治体では公営競技から撤退するところも相次いでいる。競輪では下表のように2002年以降50カ所の内7カ所が消えた。 近年廃止された競輪
なお、人気のあるスポーツの海外との比較については、図録3989a参照。公営競技を舞台とした公営ギャンブルのしくみについては図録5680参照。 (2006年7月25日収録、2013年1月18日更新、2015年2月4日更新、2月22日グラフ修正・公営ギャンブル売上高推移図追加)
[ 本図録と関連するコンテンツ ] |
|