2018年に桂歌丸、2020年に林家こん平、2022年には6代目円楽が鬼籍に入った。2023年12月26日、「落語協会納めの会」に出席した林家木久扇は、2024年3月に決まっている『笑点』の勇退について、自身の心境を「チェンジするとき、病気だったり亡くなったり、悲しいことが多かったけど、僕は元気なまんま、勇退したい」と語った。後任は蝶花楼桃花(ちょうかろう・ももか)が有力という(週刊女性PRIME、2023.12.30)。 2024年4月7日の放送で、新大喜利レギュラーとして落語家の立川晴の輔が加入することが発表された。新メンバーの晴の輔は、落語立川流の真打ち。立川志の輔の一番弟子で、2019年には病気療養中だった6代目三遊亭円楽さんの代演として「笑点」でも大喜利に登場したことがある実力者である。 笑点は1966年(昭和41年)5月15日に『金曜夜席』を受け継ぐ形で放送開始。番組名は、立川談志がヒットドラマ『氷点』をもじって命名したとされているが、談志によれば命名したのは番組スポンサーのサントリーに当時在籍していた柳原良平だという。 放送開始当時はまだカラーテレビの普及率が1%にも満たない時代だったが、当番組は初回から一貫してカラーで放送されている。 司会者は初代の立川談志から前田武彦、三波伸介、三遊亭円楽、桂歌丸、そして春風亭昇太へと引き継がれている。 「笑点」新旧メンバーの出演経緯等については、ウィキペディアに詳しい(ここ)。 新聞掲載図以降の動きとしては、6代目三遊亭円楽が2022年2月6日から脳梗塞による入院に従い休演。その後、2022年9月に亡くなり、後継候補選びの末、早くから将来を嘱望された逸材で人気も高い春風亭一之輔(45)に決定したことが、23年2月5日の同番組内で発表された。時代トレンドから女性落語家の蝶花楼桃花の本命視されていたが、「16年に林家三平が笑点メンバーに入ったが『面白くない』などと批判を受け21年末で降板した。抜擢≠ニいうイメージでメンバーになると、うまくいかなかったら批判を浴びる」ということから、すでに実績がある売れっ子の一之輔が選ばれた模様。確かに三平の後に笑点メンバーに入ったのも、当時すでに売れっ子だった桂宮治だったのである(東スポWeb、2023.2.6)。 座布団運びについてもこんな逸話がある。 今年で芸能生活76年目を迎えたタレント毒蝮三太夫(87)は新書「70歳からの人生相談」の中で毒蝮に改名を勧めたのは盟友の落語家立川談志だったことを明かしている。本名石井伊吉としてTBS「ウルトラマン」の科学特捜隊アラシ隊員役で子供たちの人気者になっていたが、67年1月から談志が司会を務めていた日本テレビ「笑点」に座布団運びとして出演していた(日刊スポーツ2023.6.15)。 「談志がね、怪獣物でウケて知られちゃっているけど、お前は普段面白いんだから、こうなれよって言うんだよね。それで毒蝮ってつけられてやった。談志はつけた俺も俺だけど、お前もお前だって言っていたよ(笑い)。俺にとっては『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』に出たことは大いにプラスになったけど、アラシ隊員、フルハシ隊員が毒蝮になるとは誰も思わなかっただろう(笑い)」 (2022年8月26日収録、2023年2月6日以後の動き追加、6月4日図補訂、6月15日毒蝮談、12月30日木久扇勇退予定、2024年4月7日新メンバー発表)
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