OECDの報告書からOECD諸国を中心に世界35カ国の日刊新聞読者率をグラフにした(同資料による新聞購読部数とジャーナリスト人数の国際比較については図録3959、広告収入比率の国際比較については図録5652参照)。

 日本は読者率92%とアイスランドの96%と並んで9割を越える最も新聞が読まれている国である。

 この他、北欧諸国が高いのが目立っている。主要国ではドイツが71%、米国が45%、フランスが44%、英国が33%とけっこう幅が大きい。

 以前と年次と比較すると、図の中の30カ国のOECD諸国のうち20カ国は読者率が低下している。特に、オーストラリア、カナダ、米国、及び韓国の読者率の低下が著しい。

 OECD以外の国では読者率は低いが、上昇している(インド、ロシア)。

 NHK調査による日本人の日刊新聞読者率の時系列変化では、日本人は新聞を読まなくなったと言えるが、国際比較では、なお読者率が高いことが印象的である。なお、ここでの読者率は質問の仕方など調査方法の違いもあるからだと思われるが、NHK調査などと比較すると値がやや大きく出ている(図録3957参照)。

 取り上げた35カ国は、読者率の高い順に、アイスランド、日本、ポルトガル、スウェーデン、ノルウェー、スイス、フィンランド、デンマーク、カナダ、オーストリア、ドイツ、オランダ、ルクセンブルク、イスラエル、スロバキア、アイルランド、ポーランド、オーストラリア、ベルギー、チェコ、ニュージーランド、スロベニア、ハンガリー、米国、イタリア、フランス、スペイン、チリ、インド、韓国、メキシコ、英国、トルコ、ギリシャ、ロシアである。

(2010年8月30日収録)


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