資料は毎日新聞発刊の「読書世論調査2020年版」。NHKが2007年に調べた「好きな作家」は図録3925参照。 平成のランキングでは以下の点が目立っている。
(20世紀) 男性:司馬遼太郎、松本清張、夏目漱石、吉川英治 女性:松本清張、赤川次郎、司馬遼太郎、夏目漱石 (平成) 男性:東野圭吾、池井戸潤、村上春樹、又吉直樹 女性:東野圭吾、村上春樹、湊かなえ、宮部みゆき 20世紀については、全体で10位の吉川英治が男性のみだと4位に入る点、女性は松本清張や赤川次郎がトップ2となる点が目立っている。 平成については、男性の4位に2人の女性作家を抜いて又吉直樹が入る点、女性は湊かなえ、宮部みゆきという女性作家が3〜4位にあがる点が目立っている。 平成の結果について、女性回答だけのベスト10では林真理子が7位に入る。また、男女別の上位30位までのランキングを調べると男性の回答では男性作家23人、女性作家7人であるのに対して、女性の回答の場合、男女の作家各15人と半々である。女性作家はやはり女性読者に好まれていることがうかがわれる。 なお、私の心に残っている作家は、1人挙げよと言われれば、20世紀では正宗白鳥、平成では町田康だが、ランキングにはかすりもしないようだ。 取り上げている作家をグラフの順に掲げると、司馬遼太郎、松本清張、夏目漱石、赤川次郎、川端康成、五木寛之、遠藤周作、芥川龍之介、三島由紀夫、吉川英治、東野圭吾、村上春樹、池井戸潤、湊かなえ、宮部みゆき、又吉直樹、伊坂幸太郎、百田尚樹、浅田次郎、有川ひろ(浩)である。 (2023年2月1日収録)
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