我が国の大学ランクとしては東京大学(東大)に次いで京都大学(京大)が高い地位を有している。国家公務員総合職試験の合格者数でも東大に次いで京大が多くなっている(図録3866)。また、特に文科系の学問分野では東の東大に対して西の京大は我が国の2大権威となっている場合が多い。

 東大入試の高校別合格者数ランキングは図録3858に掲げており、関心をもってアクセスする人も多いので、ここでは、京大入試の合格者数高校ランキングを示した。数字は、いずれも、2017年入試の結果で3月下旬までに判明したサンデー毎日2017.4.9号掲載データである。最新版は図録3857に掲載。

 上位5位の高校は、京都の洛南高校、滋賀の膳所高校、奈良の東大寺学園高校、大阪の北野高校、兵庫の甲陽学院高校となっており、いずれも関西の高校である。

 京大合格者数高校ランキングは、東大合格者数高校ランキング(図録3858)と比較すると、以下の点が目立っている。

@上位校への集中度が東大に比べ京大は低い。

 合格者総数は東大3,083人に対して京大2,863人とそれほど違いがないが(判明率95〜97%)、合格者数トップの高校は東大の開成が160人に対して、京大の洛南が68人と半分以下である。また、東大の場合、4位までが70人以上であるのと比較しても京大の上位校の合格者数は少ない。

A私立高校の割合が東大と比較して低い。

 東大合格上位44校のうち国公立が17校と約4割であるのに対して、京大合格上位40校のうち公立は25と63%と多数派となっている。

B全国の高校が含まれる東大に対して、西日本、特に近畿圏の高校が多い。

 東大の上位合格高校には、兵庫の灘を筆頭に、鹿児島のラ・サール、奈良の西大和学園、福岡の久留米大付設、広島の広島大付福山など、全国の高校が含まれているのに対して、京大の上位合格高校には、近畿圏以外の高校は少なく、関東以東では、比較的下位に北海道の札幌南、埼玉の県立浦和だけが顔を出しているだけである。

 なお、京大だけでなく、北海道大には北海道の公立高校、九州大には福岡や九州の公立高校、広島大には広島県の公立高校の合格者数が多いなど、地元出身者が多いのが普通であり、東大がむしろ異例なのだといえる。

 京大と東大のどちらにも合格者数が多い高校を以下に掲げた。リストアップされた10校は、東京圏の県立浦和高校を除いて、いずれも、中部以西近畿までの高校であった。


 文化圏的に名古屋圏に属する浜松北、および愛知の3校は、京大と東大の合格者数が同数に近く、東西の拠点を両睨みした中部地方の立地特性をうかがわせて興味深い。

 京都、兵庫、奈良の6校は、灘を除いて、いずれも京大合格者数が東大合格者数を上回っており、東大を射程に入れた高い学力を有するが地元志向も高いという地域性格をうかがわせている。東大と京大の合格者数を合計したランキングでは、こうした高校は全国でも非常に高い地位を占めることになる。奈良の東大寺学園は、東大・京大計92人の合格者数を出しており、東京の麻布の同90人を上回っているのである。

 一方、関東で唯一京大と東大でともに合格者数が多い埼玉の県立浦和高校は、他の関東の進学校とは異なる全方位型の性格をもつ点で目立った高校である。

 県立浦和高校は東大、京大だけでなく、全国の有名大学に多くの合格者を出している。北海道大では道内高校以外で首位の19人(14位)、東北大では東北以外で水戸第一に次ぐ第2位の32人(11位)となっている。この他、一橋大11人(11位)、東京工業大14人(6位)、筑波大17人(12位)、千葉大17人(18位)、東京農工大12人(8位)、横浜国立大21人(5位)といずれでも地元有力高校に伍する合格者を輩出しているのである。こんな高校は他にない。

 図で掲げた高校名を列挙すると、洛南、膳所、東大寺学園、北野、甲陽学院、洛星、堀川、天王寺、旭丘、西大和学園、灘、東海、西京、奈良、大阪星光学院、大阪桐蔭、長田、清風南海、神戸、白陵、岐阜、大手前、六甲学院、金沢泉丘、高槻、岡崎、茨木、修猷館、札幌南、洛北、三国丘、藤島、浜松北、四天王寺、高松、一宮、刈谷、姫路西、浦和・県立、須磨学園である。

(2017年7月24日収録)


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