受刑囚(未決囚を含む)に占める女性の比率、すなわち女囚比率の国際比較を図示した。

 女性の囚人は男性に比べて概して少なく、図中のいずれの国も1割以下となっている。

 女囚比率の最も高い国は米国9.1%であり、オランダ、スペインも8%以上と高い。最も低い国はポーランド3.1%となっている。日本は5.9%とやや女囚比率の高い国に属する。

 日本における犯罪者の女性比率の推移については図録2710参照。

 OECD,Women and Men in OECD Countries(19-Feb-2007)によれば「女性が犯す犯罪として一般的なものは売春、薬物乱用、詐欺である。こうした違法行為は多くの国では実刑に処せられることはないのに対して、米国では、小切手、クレジットカードの詐欺などの経済犯罪が実刑に処せられる。米国の女囚比率の高さの一因はこうした事情にあるといえる。」

 対象国は、OECD諸国及びBRICs諸国であり、女囚比率の低い順に、ポーランド、アイルランド 、フランス、インド、トルコ、ルクセンブルク、スウェーデン、ベルギー、イタリア、スロバキア、オーストリア、中国、カナダ、メキシコ、チェコ、ドイツ、韓国、デンマーク、英国、ノルウェー、スイス、ニュージーランド、日本、ブラジル、ハンガリー、アイスランド、フィンランド、ポルトガル、オーストラリア、ロシア、スペイン、オランダ、米国である。

(2007年9月13日収録)


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