男女平等支持度と同性愛許容度をそれぞれX軸、Y軸にとった散布図を描いた。同性愛許容度について詳しくは図録2783参照。

 OECD諸国34カ国、非OECD諸国67カ国のそれぞれについて、両者には相関があることが分かる。すなわち、男女平等を支持している国民ほど同性愛に対する許容度が高いといえる。

 OECD諸国と非OECD諸国を比較すると、両方の指標について、OECD諸国の国民の方が概して高い値を示している。特に、同性愛許容度の方が両グループの差は大きい。

 分布状態を見ると、OECD諸国の中でも、スウェーデン、ノルウェーなど北欧諸国で男女平等支持度も同性愛許容度も高くなっている。

 ドイツ、フランス、英国などはOECD諸国の平均に近い位置にある。米国は、男女平等支持度は高いが、同性愛許容度はそれほど高くない点が目立っている。

 また、トルコ、バルト三国、ハ東欧のハンガリー、ポーランド、また、イタリア、韓国などは同性愛への許容度が非OECD諸国に近い位置にある。

 ロシアや中国はほぼ非OECD諸国の回帰線上にあり、OECD以外の国を代表しているといえるかもしれない。

 日本の男女平等支持度はOECD諸国34カ国中27位、同性愛許容度は23位と両方低めの位置にあるが、男女平等支持度より、同性愛許容度の方が欧米諸国に近いと言える。

(2020年5月12日収録、2021年5月7日図中OECD諸国の国名追加)


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