機械の寿命はバッテリーの寿命が1〜2年のスマートフォンから20〜25年の飛行機、エレベーターに及ぶ。 機械の寿命には、物質的な摩耗と道徳的な摩耗とがあり、図に掲げたのは主として、前者である。燃える可能性のある製品や乗り物の場合は、十分に使用可能であっても、事故が起こる間に早めにリニューアルされる場合が多く、図にはこちらの方を記載してある。 環境や生活様式の変化で不必要になったり(蚊帳はもう使われない)、機能の高い新製品が出たり、電気代を節約できる省エネ家電が出ると、物質的には使用可能でも、別の機械に取って代わられる。これを道徳的摩耗という。 物質的摩耗の期間は耐久性が増せば延びるが、道徳的摩耗の期間は技術革新が早まれば縮まる。2つを総合して買え替えの期間が決まってくる。製造品全体としては、ライフサイクルが短縮化の方向にある点は図録5360参照。耐久消費財では平均使用年数が増加しているものも多い点については図録2282参照。 図で取り上げている機械は、スマートフォン、ドライヤー、ノートパソコン、炊飯器、掃除機、信号機の電球、洗濯機、液晶テレビ、エアコン、自転車、自動販売機、電子レンジ、冷蔵庫、車、消防車、人工衛星、新幹線、大型外航船、飛行機、エレベーターである。 (2017年11月30日収録)
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