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  バストサイズ(同じ原資料)

 こんなデータもあるのかということで、ここでは世界各国のペニス・サイズの国際比較を掲げた。原資料はWorldData.infoである(ここ)。

 データは種々の研究結果からとられている(原資料によれば10種)。勃起時の長さという定義は共通であるが、計測方法はなかなか統一が難しく、特に肥満体の場合の計測法(腹部側の基準点を定めるのにどこまで贅肉を退けるかなど)にばらつきがある場合がある。

 各国平均は13.58pであり、最長はエクアドルの17.61p、最短はカンボジアの10.04pである。最長は最短の1.75倍になっている。日本は13.56pとほぼ世界平均に等しい。なお、原資料によれば、萎えたペニスは9.3pであり、勃起時はその1.5倍となる勘定である。

 夕刊フジ(2024.6.6記事、日本人の男性器、世界平均より「長くて、若干細い」50万人の回答で判明 検証では「年齢による大きさの差ない」医学誌が発表)には2015年の「BJU International」という英医学誌に掲載された論文による世界平均13.12cm、2010〜12年TENGA社アンケートによる日本人平均13.56cmというデータが紹介されており、ここで掲げているデータとほぼ一致している。

 ペニス・サイズについては身体の大きさや体格(BMI)との相関が議論の的となっている。

 表示選択の初期設定では、データのある88か国について、身長との相関図をかかげている。ゆるやかな相関が認められるが、相関度は低い(R=0.0552)。

 世界ランキング上位国であるエクアドル、カメルーン、ボリビア、スーダン、ハイチはいずれもラテンアメリカかアフリカの諸国であるが、身長はそれほど高くないのに、ペニス・サイズは大きいという特徴がある。

 もっとも世界ランキング下位国のカンボジア、フィリピン、ミャンマー、スリランカはいずれもアジアの諸国であり、身長も低いという特徴が認められる。

 身体が大きいからといって必ずしもペニスが大きいわけではないが、身体が小さければペニスも小さいとも言えよう。

 対象国の中で最も身長が高いオランダは、ペニス・サイズでは8位に過ぎない。身長の高い北欧諸国は同様の傾向にある。

 日本のペニス・サイズは世界61位と60位の米国と並んで、世界の中ではやや小さめの国である。

 表示選択で、OECD諸国とその他のBRICS、アジア諸国に分けて、主要国のランキングを掲げた。こちらのランキング図は、粗データと対身長比の2種類で掲げた。

 日本人のペニス・サイズはOECD30か国中、実寸で25位、対身長比であると20位とどちらかというと小さい方である。もっとも対身長比だと米国人は日本人より小さい。中国や韓国といった東アジア諸国の中で比べると日本はこの2国よりやや大きい。

 米国人との比較については、データ出所サイトには、肥満者については、どこまで出っ張った腹を取り除ける処置をするかによって測定結果が左右されるとある。米国人は肥満が多く、日本人は肥満が少ないことを考えると、米国人は測りきれず、日本人の計測の方が実寸に近い値となっている可能性はある。

 原データのサイトにはバスト・サイズの国際比較も掲載されているが、こちらの方は、もろに肥満と相関しており、ペニス・サイズ以上に本来の大きさを取り出すのが難しいので図録にはしていない。

 自計申告は除くとされているが、このようにもともと測定が難しい値であるのに加え、複数ソースの寄せ集めデータであることも踏まえると、ここで示されているペニス・サイズはそのままうのみにするようなデータではないことを頭に置いてランキングを判断する必要があろう。

 なお、その上で特徴点をさらに探ると、OECD諸国の中では北欧諸国やラテンアメリカ諸国が上位で英語圏諸国が下位という傾向が認められる(カナダは例外)。

 なお、セックス頻度の非常に多いギリシャはペニス・サイズでは小さい方である。セックス頻度の非常に少ない日本もペニス・サイズは普通である(図録2318参照)。性的存在として進化したヒトは霊長類の中でペニス・サイズが特段に大きいことが知られている(図録3995コラム)。だからといって国際比較上、性生活とペニス・サイズとが関係しているわけでもなさそうである。

 取り上げた主要国の国名はペニス・サイズの図の順に、オランダ、フランス、カナダ、イタリア、コロンビア、スウェーデン、コスタリカ、ハンガリー、メキシコ、デンマーク、ベルギー、ラトビア、チリ、オーストリア、ドイツ、オーストラリア、スイス、ノルウェー、ポーランド、ニュージーランド、スペイン、フィンランド、イスラエル、米国、日本、ギリシャ、韓国、英国、トルコ、アイルランド、ブラジル、インド、ロシア、中国、モンゴル、インドネシア、フィリピンである。

(2023年11月26日収録、12月21日コメント補訂、2024年1月18日コメント補訂、6月14日夕刊フジ記事)


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