「健康日本21(第二次)」の目標の一つに「口腔機能の維持・向上(60歳代における咀嚼良好者の割合の増加)」があり、目標値は80%とされている。

 これをモニタリングする目的もあって、厚生労働省の国民健康・栄養調査では、咀嚼能力について調べている。ここでは、その結果を掲げた。

 「何でもかんで食べることができる」割合は、60歳代の場合、2009年の73.4%が、2022年には81.5%と上昇し、目標値を達成しているように見える。他の年齢層も咀嚼能力はおおむね上昇傾向をたどってはいる。

 2022年の年齢別結果を見ると、

 40代 93.7%
 50代 91.2%
 60代 81.5%
 70歳以上 67.8%

となっており、以前ほどではないが60代に入ると咀嚼能力は落ちていくことが分かる。

 咀嚼能力の基礎になっている「20本以上の歯を有する者」の割合の推移は図録2170参照。

 歩行速度から見た高齢者の体力向上については図録2169参照。

(2025年5月31日収録)


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