高齢化に伴って認知症患者が増えている。ここでは、厚生労働省によって3年ごと10月に全国の医療施設に対して行われている「患者調査」の結果から都道府県別の糖尿病の総患者数、及び人口10万人当たりの総患者数を掲げた。ただし、医療機関にかかっていない患者は数字に出てこない点に注意が必要である。

 患者調査の結果は2020年まで公表されているが、2020年はコロナの影響があるほか、総患者数の推計方法に変更があり、時系列比較が難しくなっているので2017年結果までを示した。2023年結果が出たら更新しようと考えている。総患者数の推計方法の変更についてはうつ病・躁うつ病の患者数について2020年までの結果を示した図録2150参照。

 総患者数では東京が7.4万人と最も多く、神奈川、大阪が5.0万人、3.9万人で続いている。最も少ないのは山梨、長野の0.3万人である。

 人口当たりの認知症病患者が最も多いのは滋賀であり、愛媛、高知がこれに次いでいる。3年前は愛媛、島根、高知の順だった。

 患者数の地域分布は、実際に罹患している患者数もあるが、その他、行きやすい病院があるかなどによっても影響されていると考えられる。

 2014年の結果と比較すると、東京での大幅な減少が目立っている。

 しかし、サンプル数に限界があるためか、それとも実際に患者数の変動が大きいためか、人口当たりの患者数の年ごとの値は変化が大きい。

 全国の認知症の総患者数推移は図録2134参照。

(2023年8月9日収録)


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