日本、韓国は70%近くが病院死であり、オランダ、ノルウェーの30%未満の2倍以上となっている。国による差は大きいと言えよう。東欧諸国では日本や韓国と同じように病院死が多い国が多い。 病院死の割合に大きな差がある理由としては、欧米では、自宅死やナーシングホームやケア付き住宅で亡くなるケースが多いためである(図録2070参照)。 新型コロナ以前(*)を除く2021年(またはその直近年)について、病院死の割合が2011年より低くなっている場合が多くなっている。これは、一部は新型コロナで病院が逼迫し、自宅での死を余儀なくされたケースを含んでいるためと思われる。 ただし、2021年(またはその直近年)が新型コロナ以前(*)の国であっても病院死割合が低下している場合が多く、自宅での看取りや病院以外の施設で亡くなるケースが増えている影響もあると考えられる。 この点は以下に図録2382から再録した日本における死亡の場所の推移からも明らかである。自宅死は2019年から20年、21年にかけてはやや急増しているが、その前から増加に転じていたのも確かなのである。 (2024年3月18日収録)
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