対象国は日本の他、韓国、スウェーデン、フランス、英国、米国の計6カ国である。 いずれの国でも、欲しい子どもの数は2人がもっとも多く、3人がこれに次いで多くなっている。 実際の子ども数(合計特殊出生率)では、日韓が1.2〜1.4人と少なく、その他の国が2人近くと多いが(図録1550参照)、理想の子ども数の平均人数では、2.2人前後と余り違いがない結果となっている。それだけ日韓では理想と現実のギャップが欧米諸国よりも大きいといえよう。 国ごとの違いは、子どもが要らないという0人の回答や5人以上という回答の割合にあらわれている。5人以上は、ほとんど、子どもが多ければ多いほどよいに近い回答であろう。 日本や韓国では0人や5人以上という回答は少ないのが特徴である。その分、2人という回答が日韓以外では4割台あるいは4割を切っているのに対して、5割を大きく上回って多いのである。 0人が1割前後、5人以上が5%台と、どちらも多いのは英国や米国である。個々の夫婦の考え方に自由が大きいといえよう。 スウェーデンやフランスでは、5人以上は余り多くないが、0人は1割前後と英米と同等のレベルである。子どもを持たなくともよいという方向で自由なのである。フランスはこの点が特に顕著なので、平均人数も、2.0人と他国よりも少なくなっている。もっとも実際の子ども数は逆に対象6カ国の中で最も多くなっており(2015年1.96)、欲しい人数だけ生んでいるという格好である。 (2018年3月21日収録)
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