世界的に母子・父子世帯(一人親世帯)の子供が増えている。

 図には、子供のいる世帯のうち母子・父子世帯(一人親世帯)の割合を先進各国で比較した。

 新しいデータは図録1522参照。

 対象国は、割合の高い順に、米国、英国、カナダ、アイルランド、デンマーク、ドイツ、フランス、スウェーデン、オランダ、日本である。アングロサクソン系の国の高さと日本の低さが目立っている。

 母子・父子世帯は、離別、死別によって生じるほか、結婚せずに子を産むことからも生じる。

 世界各国で、離婚率は上昇し、結婚せず子どもを生む率も高くなっているので、母子・父子世帯の比率も大きく上昇している。中でも米国では、子供のいる世帯の3割近くが母子・父子世帯となっている。

 図録1520に各国の非嫡出子割合(未婚の母など結婚していない母からの出産比率)を掲げたが、多くの国でこの割合は高くなっているので、これが、近年の母子・父子世帯比率の上昇の大きな要因となっていると考えられる。

 日本の場合、未婚の出産は少ないので、離別が主要因である。そのため、欧米各国と比べ、母子・父子世帯世帯の比率は小さくなっている。日本の母子・父子世帯世帯の上昇は主として離婚率の上昇によるものである。

 なお、世界の離婚率は図録9100に、日本の離婚件数の推移は、図録2780に掲げた。

(2005年6月18日収録、2008年1月24日更新、2011年4月26日更新) 


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