OECD諸国の移民(外国生まれ)の出身地(出生国)別の構成比を大陸別に示した。

 図からは以下のような特徴が見てとれる。
  • 日本、韓国、カナダ、オーストラリアといったアジア・太平洋諸国ではアジア出身の移民が多い。その他、トルコに加え、ヨーロッパでもスウェーデン、フィンランドなどアジア出身の移民が多い国が多い。これはかつて植民地にしていた中東や南アジアからの難民を含む移民が多いためだと考えられる。
  • ラテンアメリカ出身が多いのは、コスタリカ、コロンビア、チリ、米国といった同じ米大陸の国、およびスペイン、ポルトガルというかつての植民地宗主国である。
  • フランス、ポルトガル、ベルギーなどかつてアフリカを植民地にしていた旧宗主国ではアフリカ出身が多い。
  • その他のヨーロッパ諸国は同じヨーロッパ出身が多い。図ではノルウェーからスロベニアまでの21か国ではヨーロッパ出身の移民が50%を越えている。これは東欧から西欧への移民の流れをあらわしている。
  • メキシコ、ニュージーランドでは、米国・カナダ・オセアニア出身の移民が多い。
 主要国について、どこからの移民が多いかをここでの出身大陸別ではなく出身国別に見たデータは図録1171a参照。

 取り上げた国は、図の上から、コスタリカ、コロンビア、日本、韓国、チリ、メキシコ、ニュージーランド、米国、カナダ、フランス、オーストラリア、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、オランダ、フィンランド、トルコ、英国、デンマーク、ノルウェー、ラトビア、ベルギー、イタリア、キプロス、ドイツ、アイルランド、アイスランド、スイス、ルーマニア、ギリシャ、オーストリア、ルクセンブルク、チェコ、ハンガリー、リトアニア、エストニア、スロバキア、クロアチア、ポーランド、スロベニアである。

(2024年3月22日収録)


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分野 人口・高齢化
テーマ 移民
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