孤独・孤立は世界的な課題であり、OECDはその点に関する報告書を作成している。ここでは、そこで取り上げられている「人のつながり」を示す指標のひとつである「友人・家族との交流頻度」(ギャラップ調査)についての国際比較データをグラフ化した(もう1つの指標である「困った時に頼れる友人・家族がいるか」は図録9498参照)。

 図は「少なくとも毎日」の比率の低い順に国を並べてあるが、日本は同比率が42.3%とリトアニアの20.6%、ポーランドの38.0%に次いで世界第3位の低さとなっている。

 この指標からは日本人は極めて孤独・孤立の程度が高い国民だということになる。

 反対に交流頻度がもっとも高いのはOECDではギリシャの86.3%、OECD以外ではタイの90.2%となっている。

 ここでの交流頻度は「近くに住む友人・家族」との交流の回数で測ったが、それ以外の「隣人」、「遠くに住む友人・家族」、「グループ・メンバー」、「同僚・同級生」、「他人」との交流頻度を調べた結果を参考までに下図に掲げた。


 国により、どのような人との交流頻度が高いか、低いかは微妙な違いがあることが分かるが、日本は概して交流頻度が低くなっている。

 図録9498では、主な孤立度の指標として「困った時に頼れる友人・家族がいるか」を取り上げたが、ここでの「交流頻度」とどう相関しているかを下図に取り上げた。交流頻度が低いほど孤立度が低くなるように考えられるが、果たしてそうであろうか。

 結果は相関度は余り高くない。というのも、交流頻度と孤立度は、文化圏の違いで構造が異なっているからである。

 すなわち、北欧や中欧などヨーロッパの北部やオセアニアなどでは交流頻度が余り高くない割に孤立度は高くないのに対して、その他の南欧、中南米、英米、アジアなどでは、交流頻度は高くても孤立度は低くない、というような違いがあるからである。

 日本はこれらの文化圏の中間的性格の国であり、交流頻度も孤立度もかなり低い方に属していることが分かる。


(2026年3月15日収録)


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