自国に誇りを抱けない国民が最も多い国はポルトガルであり8割以上が誇りを抱けないとしている。日本の場合は49.0%と約半数であり、33か国中16位と中位水準にある。 ポルトガルに次いで、ジョージア、スロベニア、台湾、ロシアが6割台で続いている。ジョージアやロシアは旧ソ連、スロベニアは旧ユーゴ、台湾は中国との関係で国連未加入など、複雑な国家事情を抱えている国が多い。また、インドが56.0%でこれに次いでいる。 主要国としてG7諸国を取り上げると、以下の順である。 @フランス 55.3% A日本 49.0% B英国 43.3% C米国 37.2% Dドイツ 27.0% 意外にもフランスで自国に誇りを抱きたくとも抱けない人が半数以上と日本を上回って多い。日本もG7諸国の中では比較的多い。 世界価値観調査の「誇りを感じる」割合は、米国>英国>フランス>イタリア>ドイツ>日本の順だった(図録9465参照)。フランスは、誇りは感じているが疑いを抱くことも多いという点が特徴であり、ドイツは、それほど真正面からは誇りを感じていないが、疑いを抱くことも少ないという特徴があるといえよう。 逆に、誇りを抱けないという人が最も少ないのは北欧のノルウェーであり、同じく北欧のスウェーデンがこれに続いている。同じ北欧でもフィンランドはそう少なくはない。 スウェーデンに次いでスイス、ドイツが20%台とやはり誇りを抱けない人が少ない。自信家が多いというより、国の状況が良好で安定しているためであろう。 対象55カ国を、値の大きな順に並べると、ポルトガル、ジョージア、スロベニア、台湾、ロシア、インド、スペイン、フランス、チェコ、ラトビア、クロアチア、南アフリカ、エストニア、アイスランド、メキシコ、日本、アイルランド、イスラエル、韓国、フィンランド、ハンガリー、リトアニア、英国、スロバキア、フィリピン、トルコ、米国、デンマーク、ベルギー、ドイツ、スイス、スウェーデン、ノルウェーである。 (2017年1月21日収録)
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