NASAによる衛星から見た地球上の夜の灯りの状況の画像を示した(2000.4.23現在)。出所は、Calvin J. Hamiltonのサイト”Views of the Solar System”である。(画像はHome→Image Index→Earth→Earth→Photo Archives→(p3)Global Earth Lights)

 この画像は地球上の各地域の経済活動の活発さをあらわしており、図録9050で示したGDP密度とほぼパラレルな夜の灯りの状況が印象的である。

 拡大図はhttp://www.solarviews.com/raw/earth/earthlights.jpg。拡大図を見ると実に詳細に各国各地域の経済発展の様子が実感できる。

 経済成長率を、米国の軍事・気象衛星が毎晩集めているこの灯りの変化で検証しようという動きを英エコノミスト誌が紹介している。

「ミャンマー経済は2003年までの10年間に年率8.3%成長したと公式に発表されているが、あやしい。夜の灯りによって修正された値は5.8%と控えめとなる。逆に、タジキスタンやコンゴのような場所では、公式数字は過小見積であることを夜の明るさが示している。多分、これは、インフォーマルな経済活動が活発化しているからである。」(The Economist August 8th 2009、Brown UniversityのVernon Henderson, Adam Storeyard and David Weilによるワーキングペーパーの紹介)

 似たような判定法として、栄養などの厚生状況を平均身長の推移で裏づけようとする試みについては図録2195参照。

(2009年11月2日収録(図録9050から分離独立))


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