2018年の米国中間選挙で上院では共和党が多数派維持、下院では民主党が多数派を奪還した(図録8756参照)。

 民主党が多数派を奪還したのを支えた有権者はどんな人たちかを米CNNが実施した出口調査から探ってみよう。

 性別には男性は共和党が多数を占めたのに対して、女性は民主党が多数を占めた。女性票が民主党勝利に寄与したといえる。

 同様のことは、白人と非白人マイノリティ、中高年と若者、高所得者と低所得者、低学歴と高学歴、プロテスタントとそれ以外、地方住民、都市住民といった属性の違いでも成り立っていることが分かる。

 政策の関心事では、移民や経済に関心がある者は共和党、ヘルスケアや銃政策に関心がある者は民主党を支持したことも際立っていた。

 男女や所得を別にすると、非白人、若者、都市住民など、将来的に人口比率の増加する層で民主党支持が多いので、しばらくすると、共和党は落ち目になると予想されるが、どうなのだろうか?南北戦争の時代の北部共和党対南部民主党の対比が地域的には今は逆転していることから考えても、政治はそんな単純には進まないのであろう。

 男女と学歴と人種を組み合わせた結果を以下に掲げた。白人の中でも高学歴女性は非白人に近く、低学歴男性は、その対極にあることが明確である。


(2018年11月8日収録)


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