米国における白人(非ヒスパニック)の割合の属性別の違いの大体の所は、ここに掲げた対象者1200人ぐらいの世論調査の結果でも明らかである。

男女:ほとんど違いがなく6割強

年齢:若い層vs高齢者 5割対7割

政党:共和党vs民主党 8割対5割

地域:都市vs田舎 5割対8割

貧富:貧乏人vs金持ち 5割対7.5割

 つまり、米国はプロテスタント系白人の国だというイメージが強いが、今や、若者、民主党支持層、都市住民、貧乏人では白人は5割程度とせいぜい半分になっていることが分かる。

 こうした状況変化の中で、プロテスタント系白人が大統領職を維持しようとすると、現在のトランプ政権のような「無理やり感」が余儀ないのではないかと考えられる。もう少し人口構成の非白人化が進行すると、無理やりでは白人が政権を維持できなくなるので、白人が政権維持を単純にあきらめるか、あるいは、人種・民族を超越した国民合意を目的として、これまでとは異なった新しい米国流の社会システムが形成されていくことになるのであろう。それまで世界はとばっちりを甘受する他ないのかもしれない。

 年齢別の白人比率については、米国の統計部局の公式データによる値を、図録8730から以下に再掲した。


(2018年9月10日収録)


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