総務省統計局が実施している家計調査により県庁所在都市別の醤油(しょうゆ)世帯消費量とソース世帯消費量をグラフにした。 醤油の消費量が多い都市トップ5は、消費の多い順に、山形市、水戸市、仙台市、青森市、秋田市である。東北の消費が特に多く、四国・九州の諸都市の消費も多い。東京、広島、那覇などは消費量が少ない。 ソースの消費量が多い都市トップ5は、消費の多い順に、広島市、徳島市、大阪市、神戸市、岡山市である。いずれも関西と中四国に属する地域である。東日本と九州・沖縄はソース消費が相対的に少ない。 関西では、カレー、肉まん(豚まん)、シューマイのほか、天ぷら、ところてんに至るまでソースをかけて食する習慣があったことが報告されている(野瀬泰申「天ぷらにソースをかけますか?」ちくま文庫、第1章、第3章)。 醤油の消費が多ければソースの消費が少なくなるというような関係があるかを以下に相関図を描いて検証してみた。 おおまかな相関はあるが、相関度は低い。両方消費が多い都市はそれほど多くないが、両方消費が少ない都市が那覇を典型として、東京、横浜、札幌、新潟など結構多いからである。
醤油消費が少なくソース消費の多いソース派のチャンピオンとしては広島市が目立っている。大阪、神戸もソース派といえる。徳島市はソース消費が多いのだが醤油も結構使っているので純粋ソース派とも言いにくい。 醤油消費が多くソース消費が少ない醤油派としては、山形、水戸、仙台といった都市が目立っている。青森市は醤油消費が多いのだが、ソースも結構使っているので純粋醤油派とは言いにくい。 (2008年3月7日収録、2020年1月3日野瀬引用)
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