HIV(ヒト免疫不全ウイルスhuman immunodeficiency virus)の感染者は、症状のないキャリアか、このウイルスによって発症している患者のどちらかとして発見される。前者をHIV感染者、後者をエイズ(AIDS)患者として、毎年、医師から新たに報告された感染者・患者数の都道府県分布を図に掲げた。出所は厚生労働省エイズ動向委員会のエイズ発生動向報告である。

 新たに見つかったHIV感染者(発症しているAIDS患者を含む)は東京が459人と最も多いが、秋田県を除くすべての都道府県で新たな感染者・患者が見つかっている。

 ここでの数字は感染者・患者の居住地でなく、報告した医師の所在地であるので、例えば埼玉県の感染者・患者でも東京の病院で検査や受診を行って、感染・発症が確認されると東京都のカウントとなることに留意が必要である。東京、あるいは大阪が多い理由の1つにはこれがある。

 2010〜17年平均との対比を見ると、減少している地域が多いが福岡、沖縄では増加になっている。

 全国の報告数の推移については図録2250参照。

(2005年6月23日収録、2009年9月25日更新、2010年12月6日更新、2011年9月28日更新、2012年11月21日更新、2013年8月31日更新、2018年10月31日更新)


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