ここで、できちゃった婚の比率とは、「初めて生まれた子どもの妊娠期間が結婚期間より短いケースの出生数比率」である。密接にリンクしているが、できちゃった婚の一般的な理解である「結婚したときに妊娠していた婚姻数の割合」ではないのでその点は注意されたい。出生数割合では、結婚しても子どもが生まれなかったケースが母数から除かれているという違いがあるのである。 最も多いのは沖縄の42.4%であり、これに佐賀の37.5%、福島の36.7%、青森の36.2%、熊本の36.0%と続いている。 最もできちゃった婚比率が低いのは、東京と神奈川の19.5%であり、これに京都の21.6%、滋賀の21.7%、愛知の21.8%、兵庫の22.5%が続いている。 できちゃった婚は、南北の遠隔地である東北や九州・沖縄で多く、大都市圏ではむしろ少ないという傾向が認められる。 (何との相関か) ネットではいくつかの経済的指標値との相関を調べ高卒女子の初任給との関係が深いことを明らかにする人もいた(ここ)。 そこで追試を試みた結果が下表である(初任給は3カ年平均をとったほうがR2が高い)。 都道府県別でき婚比率との相関
一般的な所得水準や失業率とではなく高卒女子の初任給との関係が深いということから、女子の初任給の低い地域では若い女性ができ婚に持ち込む場合が多くなるのでこうした相関が生じているという理解が一般的だろうが、話が出来過ぎている感もなきにしもあらずである。 以下に高卒女子初任給とでき婚比率との都道府県相関図を掲げた。 (2012年3月17日収録、3月29日「何との相関か」追加)
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