携帯電話会社のコマーシャルなどIT企業に好都合な論としては、単身赴任の父と連絡が取りやすい等、携帯電話によって家族のつながりを深めることが出来る点を強調するが、全体としては、携帯電話の普及により、むしろ、家族のつながりが希薄化しているのではと感じている人も多いはずである。

 ここでは、IT機器使用による影響についての意識調査結果について、回答を家族の「つながり希薄化」と「つながり深化」に分け(強引に分けた面もある)、比較したグラフを作成した。

 これを見ると、IT機器の影響としては、まず、友人との連絡を自由に取れる点をあげる場合が多く、次に、家族の行動把握の容易化や家族との信頼関係深化を挙げる者が多かった。

 IT機器はあくまで道具であり、家族のつながりに対しては、プラス、マイナス両面の影響があり得ることを示していよう。携帯電話・インターネットなどIT機器は「家族等のつながり」を希薄化すると同時に「つながり」深化の手段ともなっている。

(2012年1月4日収録)


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分野 情報通信技術(IT)
テーマ 高齢者と家族
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