若い政治家が多いか高齢の政治家が多いかについて、図録5238fでは大臣の平均年齢から明らかにしたが、ここでは、40歳以上の国会議員比率を示した。

 40歳以下の国会議員の比率について日本は6.0%とポルトガルの3.7%に次いで低い。日本には若い政治家が少ないと言えよう。米国も6.7%と日本とさして違いがない。米国の政治家も決して若くはないのである。

 最も若い政治家が多い国はメキシコの39.3%であり、ニュージーランドの34.3%がこれに次いでいる。

 G7諸国の中では、ドイツの若手国会議員比率が28.9%と最も高く、フランスがこれに次いでいる。英国、カナダ、イタリアは、独仏と日米の中間である。

 政治家が若いかどうかを決める一つの要因は国民や有権者自体が若いかどうかであろう。そこで以下に、有権者の若年比率と若手議員比率の相関図を描いた。


 大まかに言えば、有権者が若ければ国会議員も若くなり、逆ならば逆の傾向が認められる。ただし、相関度は余り高くない。

 ブラジル、トルコ、イスラエルなどは有権者の若年比率以上に若手政治家は少なく、ドイツ、デンマーク、ニュージーランドは、有権者の若手比率に比して国会議員は若手が多いと言えよう。

 日本は有権者も国会議員もともに若手が少なくなっている高齢国と言わざるを得ない。

(2024年12月7日収録)


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