2012年5月13日福山市のラブホテルで火災があり、宿泊客7人が死亡し、3人が重傷を負った。「捜査関係者によると、現場のホテルプリンスは木造(2階)と鉄筋コンクリート(一部4階建て)を接合した構造。死亡の7人は2、3階の客室で見つかった。発生は午前7時前。休んでいた7人は火災に気付いて逃げようとしたとみられ、一部は窓の近くで倒れていた。死因は、全員が煙による急性一酸化炭素(CO)中毒だった。」(毎日新聞2012.5.20) 大阪市難波の雑居ビル個室ビデオ店で、2008年10月1日未明、自暴自棄となった宿泊の男が自室で放火し、当人は怖くなって逃げたものの店内の通路が袋小路になっていたため逃げ遅れた15人の客が死亡した(のちさらに1人死亡)。 ここでは戦後の主な大規模火災によって犠牲となった死者数をグラフにした。地域的な広がりの点で大規模な火事は「大火」と呼ばれるが、戦後の主な大火については図録4391参照。 戦後しばらくは百貨店やホテルなどで多数の犠牲者を生んだ火災が発生していたが、近年では、防火施設が未整備で防火意識も希薄な雑居ビル等での火災が目立っている。
(2008年10月2日収録、2012年6月3日更新、2019年7月19日・20日・27日更新、2021年12月18日更新、12月22日・12月30日更新)
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